すみません。 今日はフォントの色やサイズを変更する気力もないです。
今日の夜ハルはこの間のイベントの打ち上げに行くらしい。
なので、アタシは昨日からハル邸に来てる。
土曜日の今日ハルは仕事。
朝一緒に起きてアタシは洗濯をした。
あと、掃除もした。
たぶん今日打ち上げの後メンバーがハル邸に来ると思うから…
何度も言ってるように
ハルはたとえ埃が舞ってても、散らかっててもあまり気にならないらしい。
でも、他人様から見れば
「こなつさん…掃除ぐらいしたらいいのに」
って思うに違いない。
アタシならそう思うから。
そう思って朝から掃除を始めた。
掃除機をかけ、雑巾がけをして
キレイになったと言えばキレイになってるけど…
ひとつ気になるところがある。
2階の部屋のアッチコッチにある
パソコン関係の空箱。
なんでも、もしこれから先売るのならば
箱が付いてる方がいいんだそうな…
まぁわからなくもないけど、半端じゃない数の空箱。
なんで部屋に出しておかないで片づけないかって?
ハル曰く
押入にも空箱がわんさか入ってるから片づける場所がないそうです。
今まで押入は勝手にあけた事はない。
彼女だけど、ここはハルの家。
人のものには変わりがない。
だから勝手にあけた事はない。
でも今日、その箱を片づけたくて押入をあけてみた。
なんの事ない、ちゃんと整理して入れれば全て入る余裕がある
ので
片づける事に。。。
でもやっぱり勝手に押入を片づけるのはちょっと・・・
って思ったのでハルにメール。
***fronこなつ***
部屋に出てる空箱片づけたいんやけど…
今押し入れちょっとのぞいてみたら
入りそうなんや、ちゃんと整理したら…
返事なし。
でも、もう片づけたい病はおさまらない。
***fromこなつ***
忙しいん?
やっちゃってもいいですか?
***fromハル***
いいよ(⌒∇⌒)
さっそく、押入の中に入ってる空箱などを一旦部屋に出してみる
と。。。。
出てくる
出てくる
見たくもないものが
わんさか出てくる
ザクザク出てくる
アタシとも行った事のある温泉旅館で元ヨメと浴衣着て撮ってる写真。 写真館で撮ってもらったウエディングドレスの元ヨメとタキシードのハル。 結婚式場が作ってくれたビデオやアルバムや記念の品々 アタシも知ってる人がたくさん写ってる結婚式のスナップ写真 キャンドルサービスの最後を締めくくる大きな数字の入ったキャンドル 式や2次会に来てくれた人に配ったと思われる小さな紅茶セットの残り 新婚旅行の写真とその時のお土産の残り 元ヨメが置いていった,服,靴,化粧水,ナプキン
他にもアレやコレやとざっくざく。
アタシも昔の彼と撮った写真は家にある。
でも、もしもこれから先ハルと一緒になる事になってもそれは置いていく。
最低限の礼儀だと思う。
人によっては昔の彼氏の写真を持ってる事自体おかしいて思われるかもしれへん
でもそれはアタシの過去を消す事になるから捨てる気にはならない。
だからハルが昔の写真や、元ヨメとの写真を残しててもいいと思う。
それはハルの過去であって歴史だから。
でも、今この家には週の半分アタシが出入りしてる。
今日みたいにハルがいない日でもアタシがいる事もある。
残して置くならば絶対に見つからないところにしまってほしかった。
それがイヤだったからハルに確認をとった
押入片づけてもいいですか?
と。。。
でもってハルは
いいよ
と言った。
ハルからすれば
捨てるのがめんどくさいとか
押入は滅多にあけないから忘れてたとか
その程度のものだと思う。
別に写真が、記念の品があるからって元ヨメに気持ちが残ってるとは思わない。
でもやっぱり目の当たりにそれをみるのは辛い。
以前ハルママのお見舞いに行った時
ハルママがポロっと元ヨメの話をした事がある。
ハルママは「あっ」って顔をした。
それを見てハルは
「大丈夫、そんなん気にせぇへんもんなぁ?」
って笑いながらアタシに言った。
アタシも
「うん」
って答えた。
実際ハルは結婚してたし、それを気にしても仕方がない。
それは誰にでもある過去ってやつで、それを否定する気はない。
それを承知でつき合ってるんだし。。。
でもやっぱり
白いタキシードを着て幸せいっぱいな顔の写真や
羽織袴と白無垢姿の2人が微笑みあってる写真を
見るのは辛い。
でも、涙は出なかった。
結婚指輪を見つけた時も涙は出なかった。
たぶん出てきてもおかしくないと思ってたからだと思う。
とりあえず空箱を片づけ
写真とかはこれ以上見たくなかったので触らずそのままにして
ブーケや、記念の品などかさばるものは押入の外に出して置いた。
確実にハルの目の届く場所に…
嫌味な女かもしれん。
でもそれはアタシが処分するものではないと思う。
ハルが自分の手で処分すべきものだと思う。
それは自分の為に
アタシの為に
そしたらお昼を過ぎた頃ハルが仕事の用事で家に帰ってきた。
たぶんアタシの体内からただならぬ空気が出ていたと思われ
ハルはあまり話しかけてこなかった。
アタシもあまり話しかけなかった。
絶対目に入ってるそのブツの事には一切触れることなく
じゃ
と言って会社に戻った。
過去の品々を見つけた時に出てこなかった涙が
そのあと1時間止まらなかった。
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