ココナツ日和

2001年11月20日(火) 知り合いの弟さん@その三



元彼との恋人生活は長くは続かなかった。
離れていた間お互い生活環境が変わったせいもあってか
何かと衝突する事が多々あった。

そんな時もハルはいつも近くに居てくれた。
いろんな話を聞いてくれた。


元彼と終わった時
ハルの前で泣いた。
ハルは何も言わないでずっとあたしの話を聞いててくれた。


それまでも、それからも何ひとつ変わることなく

ハルとは一緒に居た。

お互い時間が合ったとき

食事に行ったり

飲みに出かけたり

映画を見たり




確かにそんな2人は周りから見たら恋人同士だったに違いない。

でも2人の距離は縮まることはなかった。



周りの友達に

あんたらどぉなってんの?

って聞かれるたび

どぉもなってない

と答えてたあたし。


ハルと一緒に飲みに行ってる時たまたま出会って

すいません!こいつもらったってください。

ってハルにお願いする友達も居た。

でもハルは苦笑いを浮かべるだけやった。。。

少し悲しかった。





なんで悲しいんやろ?
そりゃハルだって困ってあたりまえやん?






その頃から
『この人とは付き合わんやろ…』



『この人となら付き合いたい…』
に変わってた。



あたしが夜の仕事から昼の仕事になってから

2人は外で偶然会う事が多くなってた。




ハルがよく一緒に居たAくんはよく酔っ払ってあたしに絡んだ。


自分はどぉ思っとんや?
好きやし一緒におるんちゃうんか?
ハルはほんまにええ奴や!付きおぉたらええやん!





どれもこれも素直に答える事はできなかった。








また苦笑いをされるのが怖かったから。








今年の5月知り合って初めて昼間に会うことになった。



行き先は海。




フリスビーとコンビニで買ったお昼ご飯を持って。



すっごい、いい天気で気持ちよかった。

2人ともジーパンを折り上げて海に入ったり

海風にあおられてうまく飛ばないフリスビーを大笑いをしながら飛ばしたり

一緒に仲良く隣に座ってお昼を食べたり。。。

周りにはたくさんのカップルが居た。

でもあたし達はただの友達だった。




あたしは沈黙が苦手…
少しでも沈黙になるとその空気が怖くなって一人喋りだす。



でもハルと一緒の時は違った。



沈黙でも平気だった。







怖くなかった。







午前中から日が暮れるまで一緒に居て

会話のない時は多々あった。

でも平気だった。




その時心から思った。

こんなに気を使わなくていい人今までいなかった


そこからはもう自分の気持を悟られないよにするのに必死だった。


一緒に居て気を使わなくて良くて沈黙も怖くないハルだけど
自分の気持を悟られて、距離を置かれるのが怖かった。
今のこの関係は絶対に壊れると思った。


1週間後あたしは壊れた。











つづく。。。


 < カコ  INDEX  ミライ >


子捺 [MAIL]