‖ ひびひより日記 ‖
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久しぶりに号泣…に近かったかも。
小説を読んで泣きました。桜木知沙子「サマータイムブルース」の中の 「ウィンターソング」。 ストーリーは、読めている内容でもこの人の文章には、泣かされる。 結構、今まで、ジンわりと涙ぐむんですけど、 今回は、ボロボロ泣きました。
家庭内の不和をさとってしまう少年。 それを修復しようとする、けなげさに…胸は痛むし。 それだけでなく、少年には、「女の子を好きになれないという…」内に秘めたる悩みを抱え込んでいる。 まあ、年令からも微妙なお年頃だしね。 で、付き合っている友達ともうわべだけの付き合いなのかと 救われないかと思えば、近所の幼馴じみの「淳ちゃん」は、ゲイだけど、 誰にでも優しくて、少年を弟のように可愛がってくれる。 少年は、いつのまにか淳ちゃんに恋心を抱いている事を認めるが 告白も出来ないまま、もんもんとした思いを抱いている。 そんなこんなで、いろんなことが重なって傷つく少年。 それをさりげなくも自然に助ける淳ちゃん… この微妙な感じを文章で、読ませてくれるんですよ。 だから、読み出すとすいすい読んでしまう… 今日は、泣きすぎて、朝から疲れてしまった。
まあ、この淳ちゃんがすごくイイ人。 タイトルの話でもさりげない優しさを見せているし…ああ、こんな人欲しいな。 いわゆるオネエキャラみたいだけど、キレイでものごしは柔らかくて優しい。 彼の発する言葉に胸が衝かれたのかもしれない…
(途中で、失礼しました。 彼岸なので、お墓参りに行って来ました。)
「誰かに認めてもうらうんじゃなくて、自分で自分を認めてあげる」とか、 「ゲイであることで、淳ちゃんも悲しい経験とかしたけれど、差別される痛みって 自分で、経験しないとわからないから、そういうこと感じられて良かった。その分人の痛みがわかって上げられるから」 もう、めちゃ、いい人!! 「ゲイってことも苦しい事だと思うのが間違い。個性のひとつ。 髪が金髪だとか、目が茶色いとか、肌が黒いとかそう言うのと同じで、 当たり前で取りたてて、深く悩んだりする必要のないこと。 まわりもそれをそのまま受け止めてくれるべきだと思うけど (まぁ、そう甘くもないって事もわかっている…淳ちゃん)」
ナンなんでしょうね。 さとい(物分かりが良すぎる)少年って、とてもイイ子なので 家族と大事に思って、頑張ってしまう… なんかそういうのダメです…切なくなって。 「訪問者」のオスカーもたぶんに同じ(幼くてもね)、 そして、ボロボロ泣いてしまうんです。
結構、映画でも漫画小説でも泣くんですけどね。 まだ、舞台を見て泣いたことは、ない。(ジーンとくる感動にひたりはする) 前に友達が「三国志」で、泣いていたのを見たときは、ちょっとビックリした。 まあ、どこか、琴線に触れるものがあったんだろうけど。 人それぞれなので…
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