‖ ひびひより日記 ‖
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2003年09月22日(月) 「淳ちゃん」

久しぶりに号泣…に近かったかも。

小説を読んで泣きました。桜木知沙子「サマータイムブルース」の中の
「ウィンターソング」。
ストーリーは、読めている内容でもこの人の文章には、泣かされる。
結構、今まで、ジンわりと涙ぐむんですけど、
今回は、ボロボロ泣きました。

家庭内の不和をさとってしまう少年。
それを修復しようとする、けなげさに…胸は痛むし。
それだけでなく、少年には、「女の子を好きになれないという…」内に秘めたる悩みを抱え込んでいる。
まあ、年令からも微妙なお年頃だしね。
で、付き合っている友達ともうわべだけの付き合いなのかと
救われないかと思えば、近所の幼馴じみの「淳ちゃん」は、ゲイだけど、
誰にでも優しくて、少年を弟のように可愛がってくれる。
少年は、いつのまにか淳ちゃんに恋心を抱いている事を認めるが
告白も出来ないまま、もんもんとした思いを抱いている。
そんなこんなで、いろんなことが重なって傷つく少年。
それをさりげなくも自然に助ける淳ちゃん…
この微妙な感じを文章で、読ませてくれるんですよ。
だから、読み出すとすいすい読んでしまう…
今日は、泣きすぎて、朝から疲れてしまった。

まあ、この淳ちゃんがすごくイイ人。
タイトルの話でもさりげない優しさを見せているし…ああ、こんな人欲しいな。
いわゆるオネエキャラみたいだけど、キレイでものごしは柔らかくて優しい。
彼の発する言葉に胸が衝かれたのかもしれない…

(途中で、失礼しました。
彼岸なので、お墓参りに行って来ました。)

「誰かに認めてもうらうんじゃなくて、自分で自分を認めてあげる」とか、
「ゲイであることで、淳ちゃんも悲しい経験とかしたけれど、差別される痛みって
自分で、経験しないとわからないから、そういうこと感じられて良かった。その分人の痛みがわかって上げられるから」
もう、めちゃ、いい人!!
「ゲイってことも苦しい事だと思うのが間違い。個性のひとつ。
髪が金髪だとか、目が茶色いとか、肌が黒いとかそう言うのと同じで、
当たり前で取りたてて、深く悩んだりする必要のないこと。
まわりもそれをそのまま受け止めてくれるべきだと思うけど
(まぁ、そう甘くもないって事もわかっている…淳ちゃん)」

ナンなんでしょうね。
さとい(物分かりが良すぎる)少年って、とてもイイ子なので
家族と大事に思って、頑張ってしまう…
なんかそういうのダメです…切なくなって。
「訪問者」のオスカーもたぶんに同じ(幼くてもね)、
そして、ボロボロ泣いてしまうんです。

結構、映画でも漫画小説でも泣くんですけどね。
まだ、舞台を見て泣いたことは、ない。(ジーンとくる感動にひたりはする)
前に友達が「三国志」で、泣いていたのを見たときは、ちょっとビックリした。
まあ、どこか、琴線に触れるものがあったんだろうけど。
人それぞれなので…




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