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2002年12月11日(水) 雪で思い出したこと。(続きを更新しました)

いやぁ、まったく

あの程度の雪で大騒ぎしたんじゃ
雪国の方に怒られてしまいそうですが (って、何で怒るんだろう??)

なんてったって「慣れ」の問題でもありますから。

九州に生まれ育った私にとっては、
「雪が降る」というのはやはり
年に一度か二度のお祭り気分♪(←違う)


思うに、たかだか3cm積もっただけでマヒしてしまう交通網が
(特にわが家が沿線にあるJRさ〜ん!)
パニックの主たる要因だと思うのですよ。
たかだか年に一度か二度とはいえ、必ず年に一度か二度起こることならば
もう少し対策とか準備をしておいてほしいもの。
ご一考願いたいと思いますね。



さて、
私は東京より東に住んだことがないのですが
実はここよりずーーっと西の地で
冬になるとみんなタイヤをスタッドレスに換えるという地方に
2年ほど住んでいたことがあります。

鳥取県西部の小都市でした。


近くに大山(だいせん)というスキー場のいくつかある山があって
冬にはけっこう雪が積もります。
都市部の方は年に数回積雪があるという程度で大したことはないのですが
それでも冬はみんなスタッドレスに換えるのが普通だったので
うちも転勤して最初の冬のはじめに
スタッドレスタイヤを買いました。

けっこうな出費でした。
雪の降る地方に住むのってお金がかかるんだなぁ…
と思ったもんです。

でも、少しでも雪が降ったら
ノーマルタイヤでなんてとても怖くて走れない、
という意識がそこでしっかり植え付きました。



***************

しかし、大枚をはたいて買ったスタッドレスタイヤも
結局、ふた冬活躍しただけで終わりました。


二度の冬のあいだには何度か積雪に見舞われ、
一度だけでしたが、40cmほど降り積もって
1週間以上雪が融けなかったこともありました。
南国育ちの私にははじめての体験でした。
その1週間、私は一回も運転しませんでした。
スタッドレスをはめていても、マンションから大きい道路に出るまでが
田んぼの畦道のようなところだったので
脱輪しそうで怖くてダメでした。

底の滑らない雪用のブーツもそこではじめて買いました。
つるつるしたスキーウェアのような、防水加工されたジャージも
そこで買いました。


海にも面し山にも近かったその街で
夏は海水浴、冬はスキーを楽しみ
蟹やイカやエテカレイといった海の幸が豊富で
私たちはその土地がとても気に入っていたのですが
たった2年で再び転勤が決まったのです。

十中八九、広島だと言われていたのに
蓋を開けてみれば、次の赴任地は 宮崎市 でした。

そう、あの、フェニックスの街路樹のある、九州の宮崎です。


スタッドレスタイヤは
とりあえず持っていきました。
もしかしてまた必要なこともあるかもしれない、
なんて思ったけれど
そんなことあるはずもなく・・・・・

だって、宮崎には4年間住んでいましたが
雪が降ったという記憶は・・・たぶん一度だけ。
しかも、積もったことはありませんでしたから。

冬もスタッドレスなんて付けている車を
街中で見かけることはありません。
タイヤはベランダに積み上げられたまま
台風の風雨にさらされながら次第に劣化していくのみでした。



その後わが家は横浜に引越ししたわけですが、
タイヤは引越し業者も引き取ってくれなくて
捨てることもできずに一緒にこちらに運ばれて
再びベランダに積み上げられました。(そこしか置き場所がなくてー)


しかし、もう彼(スタッドレスタイヤくん)に出番はありません。
こちらでは年に1、2回はそういうチャンスもあるのですが、
なにしろ彼はもうとても傷んでいますし、
それにもしまた取り付けようと思ったら
ベランダから部屋の中をゴロゴロ転がして玄関から出して、
マンションの駐車場まで1個ずつ転がしていって、
しかも夫が不慣れなタイヤ交換作業をひとりでやろうものなら
雪が融けるほうが早いかもしれません。(笑)

年に一度か二度の雪のために
時間や手間やお金をかけようと思う人はほとんどいないわけで

だったら、雪の日くらい車を使わなければいいものを、
やっぱりいつものように乗ってしまうんですよね。ノーマルタイヤで。

そんな日でもいつものように
ハイヒールで出かけちゃったりするんですよね。 首都圏の人は。
だってわざわざ雪の日用の靴なんて持ってないほうが普通ですし。

でもそれってやっぱり怖いこと。
私なんて雪が降らなくたって転ぶヤツだから
ケガしないよう自分でよくよく気をつけませう。



そうそう、そのタイヤくんですが
横浜に住んで3年目にようやく
廃棄処分の業者さんに引き取ってもらいました。
1個2千円だったから、全部で8千円
お支払いして・・・・


ああ、山陰の街の思い出の品だったのに・・・・

手放したいわけではなかったのに
無用の長物と化してしまったそれを
お金を払ってまで持っていってもらうことに
なんとなく納得できなさを感じてしまった
私なのでした。

(単に ケチ だっただけかもしれないけど;;)







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最後まで読んでくださってありがとう。


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