キャッシング情報 今日のつぶやき@日々暮らはおもしろ
今日のつぶやき@日々暮らはおもしろ
DiaryINDEXpastwill


2002年08月25日(日)

義母はほんとうにマメな人だ。
一時もじっとしていない。何でも手早くて上手い。
台所に立っているなと思うと、ささっと二品三品作っていたりする。
畑仕事も婦人会の会合もそつなくこなして
40代の頃からしっかり孫たちの面倒を見て
ときには子ども服まで自分で縫ってくれたり、
私たちが結婚してから16年間、お米や野菜や果物を
転勤でどこに引っ越しても毎月欠かさず送ってくれる。

でも「せかせか」とか「てきぱき」という印象はない。
いつもにこにこと穏やかでおっとりした雰囲気なのだ。



このできた姑と比べちゃいけないが
つい比べては気持ちが暗くなるわが実母


けれどもやはり私は
あの母の娘なのだなぁ…と思う。

だってどう転んでも
私は義母のようにはなれないもの。



不出来な嫁の私は、たまに帰っても何をするでなし
せいぜい夕食時にサラダを作ったり
朝ごはんのとき玉子焼きを焼いたり
食後の食器を洗ったりする程度
洗濯機で洗って干していた洗濯物ですら
気がつくとたたんで置いてあったりする。



それでもたまにしか会わないから
いいお嫁さんの顔ができて
ほんとに私は得な役回りだと思う。



「もう農業はやりたくない」と高校生の娘を連れて出て行った義弟のお嫁さんの愚痴なども
「ふむふむ」と聞いてあげたりするのだ。
お嫁さんはいつまでも若々しい人で、以前から不在がちだった。
できちゃった結婚で夫の実家に嫁いできた彼女は、舅との折り合いが悪く
20年がまんしたがとうとう別居してしまった。



ふいに義母が真顔になって
「Aちゃん(今年高校に入った義弟の末の子)が卒業したら、もう離婚してもらわなきゃ」
と言った。

「百姓するからもらってくれと言ったくせに」
はじめて聞く義母の厳しい言葉だった。
ちょっと驚いた。



百姓どころか何の役にも立たない嫁の私は
なにか言えたもんじゃない。


好き勝手に家を飛び出した義弟のお嫁さんでも
私にはとても非難などできない。








 ↑これはエンピツ投票ボタンです。押してもらえると喜びます。


DiaryINDEXkakomirai    satouya [MAIL]

よろしかったら感想など


にも登録しています。

My追加