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2002年01月02日(水) 地に足をつける。

↑いえ、別に今年念頭の言葉、とかいうわけではありません。

結局丸10日間も家から一歩も外に出なかったので(ベランダには出たけど)
地上10階に居を構えるわが家だから、久しぶりに文字通り地面に足をつけた感じでありました。
もうほぼ普通に歩けるのだけれど、まだ若干腫れ気味の右足は靴のファスナーが閉められない状態で、でもそれより何より、ちょっとの間ほとんど歩かなかったというだけで、やっぱりめっきりと脚力は落ちるものだなぁ…と実感したのです。
それにつけても松葉杖はもう絶対に使いたくない、と痛感。
たかだか捻挫くらいでも、何しろ当初は無くては歩けなかったし
それっぽっちの不自由が、とてつもなく不自由に思えました。


たしかあれは、捻挫する前日のことだったと思うけれど
長男の学校の三者面談に行った帰りに寄ったダイエーで
車椅子に乗った片足のない男性を見かけたのです。
その人は上手に車椅子を駆使してレジを済ませると買い物袋を車椅子の背に結びつけて
私たちのそばをすり抜けエスカレーターの方へ向かっていきます。
「あら、あぶない。誰か手を貸さないと?」という私のつぶやきが聞こえたのか
長男がその男性に近づこうとすると、ほぼ同時に気がついた店員さんが
「エレベーターを使われたほうが…」と声をかけたのです。しかしその人はにっこり笑って
「いえいえ。エレベーターは待ち長いので」と手を振って制すと
いきなりくるりと車椅子を方向転換させて、両手で手摺りにつかまり
なんと後ろ向き前傾姿勢ですうーっとエスカレーターを下りていったのです。
いやぁ、お見事でした。
私と長男もすぐに車椅子を追ってエスカレーターを下り
着地するときにバランスを崩さないかなどと余計なお節介でどきどき心配しましたが
きれいに着地するとまたくるりと方向転換して、なんということもなく彼は今度はパン屋に入って行ったのでした。

私と長男は顔を見合わせてにっこり笑い
私たちの手などこれっぽっちも借りようなんて思いもしないその人に
なんというか「かっこいいなぁ」みたいな気持ちになったのでした。
うん。人間って素敵、というような。


そして、「普通に歩ける」ということは実はとてもとても有り難いことなのだと、
翌日実感することになる私なのでした。




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