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2001年12月16日(日) 主婦と人妻

最近ちょっと日記読みと化して、あちこちの日記サイトをまわっているのですが、そこで私的に目につくのはやはり「主婦」という言葉と「人妻」という言葉。

言葉の意味をそのままに受け取れば、自分も主婦であり人妻なわけなんだけれど、私は自分のことを「人妻」と呼んだことはありません。
なんというか…その… 妻なんだから奥さんなんだから「人妻」に間違いはないんだけれど、「人妻」という言葉の持つその妖艶な響きたるや、どうも自分にそぐわなさを感じてしまうのです。

かといって「主婦」という言葉が好きなわけでもないのですが。
主婦って、つまり立場を表すもので、「会社員」とか「自営業」とかいうのと変わらないと思うのだけれど、千差万別な主婦がいるにもかかわらず、いっぱひとからげに主婦と呼ばれるその言葉の持つイメージはそう大差のないもののような気がします。
自らを「主婦」と呼ぶとき、そこには色気のない、母親とか妻という立場だけが象徴されてしまうように思えてしまうのは私だけでしょうか?

では、「母」に対しては「父」、「妻」に対しては「夫」なのだけれど、「人妻」に対しては何というのでしょう?
「人夫(ひとおっと)」という言葉ははない。(つーか、これはフツー『にんぷ』と読むなぁ。)
「人妻」という言葉は女性だけに称された、「女」を大いに意識した言葉なのだと思います。
「誰にも言えない人妻のヒミツをこっそり教えてあげる」なんて書いてあれば、それはもう、世の男性諸氏ならずとも興味津々というもの。

いや私は、自らを「人妻」と称しているテキストサイトを非難しているわけでは決してないのであります。むしろ私だって喜んで読んでいるわけで。
ただ、「人妻」という言葉の持つ女性の部分を強調したイメージも、「主婦」という言葉に込められた(ように思われる)女を黙殺したような生活感も、なんとなく「帯に短したすきに長し」だと感じられるな〜などと、とりとめもなく考えてしまう今日この頃の私なのでした。




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