今日のつぶやき@日々暮らはおもしろ
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先日、米同時多発テロのTVニュースを真剣な面もちで見つめていたら いつのまにか横にきていた下の息子が「ねえねえ、ひどいよねぇ」と 私に声をかけた。 おっ、この悲惨さはやっぱりこの子にもわかるんだなぁと少しばかり感慨深げに頷くと、 息子は「浦島太郎の乙姫様ってさぁ」と言う。 「へっ!?」 「だって亀を助けてくれた御礼なんて言ってさ」 「ふむふむ?」 「玉手箱を渡して『絶対に開けないでください』だって。開けちゃダメな物、どうしてあげるんだろうね?」 (な、なるほど・・・) 「ね、ひどいよねー?」
うーん。たしかに。ひどいかもしれない。 もらったらどうしたって開けたくなってしまう。それが普通の心情というものだろう。 だったら乙姫様は、開けるとわかっていて開けてはいけない物を渡したことになる。
これって、未必の故意?
しかし、人って子供の頃から「これをしちゃいけない」「それを見ちゃいけない」「あそこへ行ってはいけない」と禁止事項づくめだが、大人になったらなったで 「あれをしちゃいけない」「これを見てはいけない」「それを言っちゃあおしまいよ」と 禁断の箱はふえるばかりである。
それとも、故意に渡されたその「禁断の玉手箱」を開けないでいられることが、 大人になるということなのだろうか?
なんて漠然と考えている横で、息子はTVで繰り返し流されるニューヨーク崩壊の画像を きょとんと眺めている。どうやら彼は、これは映画の一シーンか何かで、 現実のニュースだという認識がまだ乏しいようである・・・
そうだよね。 どこかの誰かが置いていった「禁断の玉手箱」を 人は「開けてはいけない」とわかっていながらも 開けずにはいられない・・・のかも?
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