2004年12月28日(火) |
年末だけど、重箱の隅を突つきます |
◆『めざましテレビ』
『徳川綱吉』の宣伝が、ほ〜んのちょこっと…。
楽しかったけど、馬に乗って、お尻が痛かったそうな。
「ちゃんと腰を振らないと、馬に馬鹿にされる」と、椅子?の上で、腰を動かして見せる綱吉殿…。
う〜ん、将軍様の威厳はどこに???
◆『太閤記 〜サルと呼ばれた男〜』再放送
すっかり忘れていたけど、松下嘉兵衛への使者役として、東幹久さんが出てたのね。
台詞に問題点が…。
「“とうじょう”せよ」って、言っちゃったけど、意味としては“登城”で、これは“とじょう”と読むべきなのですよ…。
◇“イヌ”の宣伝の為の再放送なのは判ってますが、CMに入る度に出演者の方達が出て来て、「ご覧になって下さい!」なんて言うのも珍しいけど、浅野内匠頭が、切腹の装束でとか、吉良上野介が、首を討たれる時の寝巻姿とかで言ってるのはどうよ?
『スマステ』の新選組特集でやってた、幕末の切腹の仕方は、形式的になっていて、刀に手を伸ばした瞬間に首を落とすとありましたが、それより250年以上前の、浅井長政さんの切腹は、壮絶極まりないものでしたね。
横一文字に切り、縦に切って、十文字にかっさばき、喉を切り裂く…。
凄いですなぁ…。
明治時代以降に切腹した方(どなたか覚えてません)で、十文字に切って、自ら、はらわたを掴み出した後、シャツを着て、ズボンのベルトを締めて、身だしなみを整えた、と言う方が居たそうです。
凄い精神力ですね…。考えただけで気絶ものです…。
◆メイキング
『僕……の生きる道』では、「初めて、お父さんの役をやらさせて頂きました」と。
剛くんも、“やらさせて”って言うんだね…。
“さ”は要らないよ…。“やらせて頂いた”か“させて頂いた”で良いんだよ…。
“演じさせて頂きました”のが良いかも知れないけどね…。
◇ナレーションの牧原アナ、やっちゃったよ〜!
「綱吉の“そくじょ”松子」って、読んじゃった…。
“そくじょ”は“息女”で、娘の事だから、綱吉と松子が親子になっちゃうよ〜。
多分、台本には“側女”と書かれていた筈。これは“そばめ”と読んでくりゃれ。
ベテランでも、こんな事が有るのね…。
チェックするスタッフさんが居ないのかね…、生放送でもないのに…。
◇剛くんが、「『人はどう生きるべきか、考えるのだ』って台詞が、2回出て来て…」って言う辺りが、何回も台本を読むと言う、剛くんらしいな、と思いました。
何回も何回も読んで、その人物の気持ちを考えて、その人物になって行く、剛くんの役作り…。
そういう所、好きですよ。
◆『徳川綱吉 〜イヌと呼ばれた男〜』
私は、去年の『太閤記』の方が納得出来ました…。今回は…。
これは、去年もそうだったけど、若い時が、軽過ぎる。
途中で何か事件が起きて、変わるのを見せたい為か、最初の方が軽率過ぎる。
秀吉はね、それでも良かったのよ、農民だったんだから。
ひょうきんでも、軽率でも、若気の至りでも構わなかった。
段々出世して行って、家来が増え、その家来の命に対する責任も出て来て、変わって行く…。
だから、若い時が軽くても構わなかったと思う。
でも、綱吉は違う。三代将軍・家光の息子として生まれている。
いくら三男で、将軍になる望みが無かったとは言え、領地を持った殿様だったのだから。
庶民として育てられたご落胤(らくいん)が、いきなり殿様になってしまったかのように見えてしまうのは、おかしいと思うんです。
勉学ばかりに励んだ為、世間知らずになってしまった、そう表現したかったのかも知れないけど、それなら、もう少し、落ち着きが有っても良かったと思うのです。
世間知らずと、浮ついているのは違うでしょ?
あの演じ方が、剛くんが考えた結果なのか、監督が求めたものなのか、脚本がそうさせてしまったのか判らないけれど…。
後半の、声の使い方や、表情は好きです。
声は、本当にうっとりするぐらい素敵だし、立派に見える。
鬘も似合うし、外見的には、時代劇に向いていると思うし。
◇本来の時代劇ファンを繋ぎ止める為の?出演者、去年の北大路欣也さんと、今年の高橋英樹さん。
どちらも、主役の剛くんと絡まないのは何故?
やっぱり、差が有り過ぎて一緒のシーンには出せない、って、スタッフが考えてるって事?
でもね、そういうベテランの方とご一緒して、色々教わったり、怒られたりする事で、身に着いて行く事も有ると思うのよね…。
怒られないように? 違い過ぎるのが判らないように?
一緒のシーンを作らないのは、ドラマをごまかして作っているのか、剛くんを甘やかしているのか…。
どうせなら、剛くんに、ちゃんと時代劇修業をさせてあげて欲しいんだけどな…。
◇冒頭、江守徹さんに、ナレーションで説明させて、後は、何年の出来事とかの説明がない。
途中、面食らった所も、何カ所か。
浅野内匠頭が、勅使饗応役(ちょくしきょうおうやく)を2回やったのは確かだけど、説明がないから、大石内蔵助に子供が居ないと言われて、びっくり!
後で、成長した主税(ちから)が出て来て、これで十何年が経過した事が判るけど、浅野も大石も、初めに若作りするでもなければ、後で老けるでもないから、時間経過が判りにくい。
最初の勅使饗応役の時なんて、浅野は二十歳前後ぐらいじゃないの???
◇ストーリーでは、綱吉と大石が会ってしまうのは、良く言えば“斬新”。
一般的には、“有り得ない事”でしょうなぁ…。
三谷さんが、『新選組!』の中で、近藤勇と坂本龍馬を会わせてしまった事を、同じ時代に生きていたんだから、絶対無いとは言い切れない、って言ってらしたけど、これも同じかな?
綱吉と、近藤勇が会う事は、絶対有り得ないけどね…。
後1つ、HPでもTV雑誌でも、そうなってたけど、綱吉の正室が、お伝の方になっている。
実際は、お伝の方は側室の内の1人で、正室は、別に居た。
側室は何人も居たし、女性関係ではかなりとんでもない話が、いっぱい残ってるけど、このドラマでは、そういう所は全部切り捨ててあるから、これも仕方のない事かな…。
捨て子を拾う所、町人が侍に対して、あんな口をきくなんて、考えられない。
「無礼者!」って、斬り捨てられちゃうぞ!!
◇始まってすぐ、刀の試し斬りで殺されてしまうのは、『太閤記』で、秀吉が初めて斬ってしまった方ですよね?
『ラストサムライ』にも出ていらした、福本清三さん…。
◇読み間違いが、もう1つ。
腰元と、後で、柳沢吉保の家来?の侍も言ってたけど、「“いっこく”程…」って。
確かに、一刻(いっこく)も早く、って言い方をするけれど、時間を現す場合は、“いっとき”と言うべき…。
ちなみに“一刻(いっとき)”とは、約2時間。
藁人形に五寸釘を打ち込む、呪いの儀式・丑の刻参りを、“うしのこくまいり”って言ってる事があるけど、あれも、“うしのときまいり”。
◇慎吾くんが断ったお仕事って、これなのかしら???
綱吉役を慎吾くんが断ったから、剛くんに回ったとは、到底思えないんですよね。
で、前に思ったのは、柳沢吉保役を慎吾くんに、って話だったんじゃないのかしら?なんて、勝手に想像してました。
でも、実際のドラマを見たら、慎吾くんより、吾郎くんの方が合いそうな感じでしたけど。
全然別の、バラエティー?のお仕事かも知れないけどね、今の所まだ、剛くんで、そういう番組の話が出て来ないね。