2004年03月03日(水) |
可愛いお父さんは、羽子板顔 |
◆2日『僕……の生きる道』
可奈子の行動で、私が疑問に思うのは、徹朗との離婚を決意した時、何故、自分の両親(特に母親)を味方にしなかったか、って事。
実家も遠くないようだし、お母さんも若くて元気で、凛の面倒だって見てもらえる筈。
離婚したい事、今の生活を続けたら自分が壊れてしまいそうな事を話せば、美奈子さんは、きっと可奈子の味方をしたと思う。
凛を連れて実家に帰り、離婚して、仕事を探す迄の間、凛を見てもらい、二人で暮らせる環境が整ったら、実家を出れば良い…。
そうしていれば、凛ちゃんは、お母さんに捨てられたと思う事も、冷たいお父さんと二人にされて、心細い思いをする事もなく、恐らく、徹朗をそんなに恋しがらずに済んだでしょう。
徹朗だって、離婚する事には多少抵抗しても、離婚が決まれば、凛は黙って渡したでしょう。
なのに何故、自分の親にも告げず、突然、凛を置いて出て行ってしまったのか?
凛の心の傷を、もっと小さくする事が出来た筈なのに、その方法を取らなかった可奈子。
凛の心を大きく傷付けておいて、今も、凛の言葉の意味をちゃんと考えようとしない。
「料理作ってくれた」と言う、凛の言葉は、「お父さんは変わったんだよ、だから戻って来て!」という心の叫びなのに、可奈子は、自分の料理が食べたいんだと取った。
徹朗は、ゆらに惹かれている自分の気持ちを抑え、凛の気持ちを考えて、復縁を言い出した。
やはり、今のままなら、可奈子に凛は渡せないと思う。
でも美奈子さんは、徹朗が変わった事を感じているようなのに、何故可奈子に、そう言ってやらないのでしょう?
可奈子が、自分自身で見て感じなければ、納得しないと判っているから?
可奈子に、徹朗と一緒に居る時の、凛ちゃんの笑顔を見せたい。
凛ちゃんの笑顔を見れば、徹朗が変わった事を実感出来るんじゃないでしょうか?
今回、義朗さんが、凛ちゃんと居る時の徹朗の顔を見て、凛を思う徹朗を実感したように…。
「私がここに来たいと思うから…」、これって、徹朗への味方宣言であり、愛の告白だよね。
可奈子との復縁がなくなったのが、判ったから。
自分の子供に、「思った通りに…」「好きにしろ」と言った、美奈子さんと義朗さん。
可奈子と徹朗も、凛ちゃんに、そう言う日が来るんだろうな、きっと…。
義朗さんに、初めて泣かされました…。
◇『F2』で、映画公開直前の気持ちとして、「自分の作った料理を食べてもらうみたいな…」って言ってたのは、今回の徹朗の気持ちと同じね。