約ひと月振りの再会 今後もまだこちらへ来ることがあると言う でもきっと今年限りなんだろうな
19時 まだ迷ってた 今出れば 新幹線のホームで出迎えることが出来る
19時半 もうギリギリ 今からじゃキミの宿泊先の駅で待ち合わせになる どうしよう・・・
と ここでスイッチが入り 特に急がず支度をし外へ出る
電車の中で お互いの位置を教えあう やっぱりあの駅で待ち合わせよう
「着いた オレの勝ち」
同じ駅のホームで受信 下に降りたらキミがいた
「財布買ったんだ 見せようか ほら」
私の誕生日にくれたプレゼントと同じ柄で色違い
「財布は前から『これええなぁ』って目ェ付けてて すみれに贈ったものを見つけたんは それからやで」
ホテルまではすぐわかり 宿泊者ではない私が キミの部屋まで行くことも何とかクリア
「今日はしないつもりで来たから」
「そうなん? わかった」
ホントにそのつもりで来た 部屋には入っても しばらく話して帰ろう と
ベッドに腰掛けてテレビを見ている私 横になってるキミ ずっとしゃべり続ける
「なあ ゴロンとしいな」
ここで横になってしまうと抑えられない・・・ 支える手の疲れもあったので そう思いながらも キミから少し距離を置き横になる
話しながら だんだんと でもさりげなく触れる足や手 つついたりと ちょっかいを出してくる そのうち抱き寄せられてキス
首筋 耳
「どこが気持ちいい?言って」
言えばそこを責めてくるだろうから言わない
キミの手がウエストのボタンに掛かり 1枚1枚脱がされていく
「やめて」 と言う私の声に 止めるときと止めないときがあって 止めてもすぐに始まる もう抑えられない
私からキスをすることや唇を這わせることは 過去2度のキミに対して ずっとしないでいた
「ある程度の線を引いていたい」
いつかキミがそう言っていたから
それがずっと頭にあるせいか 彼や風に対しての まるごと欲しくなる感情とは違うものがある
でも 抱かれてしまえば線も何もないんだろう 好きだから抱く 抱かれる 位置付けは必要ない
「私からは こういうことしなかったでしょ?」
キミにキスをひとつ
|
|