竜の爺の戯言日記
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2004年09月14日(火) |
言初め言葉が先か明日の世の 誰が示すか浮世は流れ |
13日は病院めぐりで1日がつぶれてしまった。朝8時に外孫を大学病院へ。顎を大地で受け止めてもらってパックリ切れてしまったので外科で縫ってもらったその後日処理だが。溢れるほどのお客で混雑していて順番を呼ぶスピーカーの音がやけに大きかった。治療はチョィチョィと縫って終わりで、その後の会計と薬を貰うのにも随分待たされた。 午後から妻を個人病院へ、なんだか、内臓がおかしいらしい。町医者だから20人ぐらいが待合室にいて、田んぼの真ん中にある個人病院だが大学病院付属なのか(笑)近所では有名らしい。ま、手際がいいのか次々と・・・そして次々と客が来る。 夕方前に妻を歯科へ、予約制で待合室には一人もいない。次の予約は24日だとか、ここも有名らしく、孫が幼稚園のときにお世話になった、送迎バスの運ちゃんに出会った。随分遠くからの通院のはずだ。70歳になるとかで、悠々自適、毎日医者めぐりをしているとか(笑)
歯医者に限らず、医者というものが今一信用できない。橋本元総理大臣に政治資金という名目で賄賂を贈り、自分たちの都合のいいように政策を変更してもらった歯医者の組合の最近の明るみに出た行状といい、昔から、薬屋と医者と政治を司る司法の癒着は悪いうわさが絶えない。そして、庶民がことさらこうした問題に鷹揚なのも考え物で、自分の利益のためには付け届けが必要だという考え方が肯定されている節がある。盆暮れの中元やお歳暮がその良い例で、虚礼廃止が叫ばれたのはいつだったのだろうと思い出せないほど、今年もまた年賀状を44億4,7280万枚も郵便局は売り出すという。前年の発行が39億0,236万枚で売り切ってしまったので14%増の枚数発行だ、というのだから、虚礼廃止と唱えた時代があったことさえ記憶に無いのかもしれない。 ま、去年もそうだけれど、竜の爺は多分一枚も描かないだろう。希望を込めて17年度を祝福できるほど、おめでたい爺ではない。日本の経済状態の労使関係といい、自民党政策といい、明らかに後年負担増になるばかりで、これからの若い人達、自分の子孫が苦しむだろうという無責任な政治状態の延長を続けてゆく自民党政治には夢が無いからだ。アメリカの要求に屈して自衛隊員の大幅増員要求(常備自衛官を14万5000人から7000人増やす)を計上した防衛庁の思惑は、軍隊として省への昇格と徴兵制度復活へと歩み始めている。 日本もアメリカに引きづられて「テロ」「テロ」と法案まで作って挙句の果てにイラクの他国に日本の軍隊の基地まで作ってしまった。日本のこの軌道を眺めて居ると、戦前の帝国日本国家の侵略工程を復活させているのかと東南アジアの国々の人達は思うのだろう。挙句の果てに、軍人を祭った靖国神社に日本の最高責任者として参拝し、この思考の浅はかな日本の首相に中国は訪問はおろか入国の許可さえ与えていない。国交正常化30周年という日中の歴史を考えると、軍事戦略思考の小泉首相の腹が透けて見える。最もそれほどの頭でもないかもしれない。
イラクを侵略したアメリカの言い分は、アメリカが狙われる大量破壊兵器(核弾頭を含む大陸弾道弾及び細菌兵器を示す)をイラクが保有しているという理由だった。これは侵略をし始めたときから、竜の爺を初めとする多くの軍事専門家が、イラクにはその蓄積が無いと指摘し続けてきた。空爆と侵略にアメリカが投じた戦力の総額が幾らなのか、ブッシュを弾劾する声は多い。しかし、日本はアメリカの後押しをして、自衛隊を軍隊としてイラクに派兵させた。ところが、アメリカのイラク侵略推進の中心人物のパウエル長官は13日、上院政府活動委員会の公聴会で証言し、旧フセイン政権による大量破壊兵器について「いかなる備蓄も発見されておらず、我々が発見することはないだろう」と述べ、従来の「未解決の問題だ」との発言内容を修正した。という。自分が殺されるかもしれないと、イラク国民の皆殺し作戦を繰り広げ、多くの人間を殺した後で、殺されるというのは思い違いであった、と言い訳されても、殺されてしまったイラク国民は戻ってこないのだ。そして殺人者として捕まえたイラクの指導者フセイン氏の処遇をアメリカはどのように復権させるのだろうか。小泉首相は大量兵器が存在する、として日本の自衛隊を軍隊としてイラクに派遣する法案を提出し自民党、公明党の賛成による可決で決行された。自民党の議員の一人一人、公明党の一人一人に確信に満ちた資料を保有していたのか。日本の国民の税金を使い、軍隊を外地に派遣した事実とその責任を日本の国民は追及する義務がある。それを怠れば、消費税の値上げという地獄が直ぐに待ち構えていて、庶民の貯蓄を吸い上げる構造改革が平成17年度から始まる。あけましておめでとう、等と書けるだろうか、年賀状に。
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