moonshine  エミ




2003年05月23日(金)  目に青葉 山ほととぎす 初鰹

 暑い〜。
 団扇を出した。

『稚拙な小説ですが、嫌いになれません。』(アムリタ)
『今はまだ、何が何だか形になっていないけれども、後で振りかえると、この作品は未熟すぎるけれどきっと大切で、愛しいものになると確信しています。』(哀しい予感)
『いつもいつも自分が間違っているような気がして、でも第一歩はいつもそういうところから始まる、ような感じがするのです。』(N・P)
 それぞれの作品のあとがきに書かれた、吉本ばななの言葉。

 自分のサイト、この日記についてぼんやり考えていたら、ふと思い出しました。
 なんせ、少女期にばななの薫陶を受けた世代ですから。

 えーと。
 正しいことを書くための日記じゃない。
 ま、言ってみれば、模索の過程の一つといいますか。足がかりのひとつといいますか。
 たいしたもんじゃないですよ。是非を問うたり、確たる意味づけをするようなものじゃないです。
 自分の時間を、スポーツをして過ごす人、旅を楽しみにしている人、音楽をやってる人、テレビを見てる人、お酒を飲む人、
 みんなそれぞれ、自分にとって一番気持ちのいい、comfortableな過ごし方をしているわけで。
 私にとってその一つが、こうして飽きもせず日記を毎日書くという過ごし方であって。
 なにひとつ、特別なことではありません。
 前向きな日、暗い日、青い日、いろんな日があるように、日記もまた。
 これが全てではない、かといってまるきり馬鹿げたことでもない。もちろん、そのほかのことに比べて優れているわけでもない。
 一生懸命に書いたこっぱずかしい日の文章、鼻歌まじりにフンフンと軽くキーボードを打った日の文章、どちらにもそれぞれ、良くも悪くも自分がいます。
 面白がって、そういうことをやってます。

 えと、えと。
 その他、日記というものについては、
 「なんのための日記?」
   や、
 「花も嵐も」
 などでも言及しています。
 なんにせよ、楽しくて続けてるだけのこと。
 それでいてどんどん、そう、新しい夢に覚めていくのです。(BY フラッシュさん)
 価値観てものを一つに決めてしまおうとも思ってないし。

 今夜は残業のあと、おいしいお酒とおいしいご飯をごちそうになった。
 フクロウがたくさんいるお店で。
 若い女の店長さんが途中から表に出てくると、ぱっと店全体が明るくなったようだった。元気で、声がよくとおり、おしゃべりも気持ちがよく。
 
 そして驚いたことは、同席した人に
「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」
 という句の存在を、教えてもらったこと。
 山口素堂という人が書いた有名なものらしい。
 
 何が驚いたかって、私が夢中になっている北九州のバンド「魚座」の名曲『夏の踊り子』のサビの歌詞が、

 「♪あたしは夏の生まれだから 緑の道を歩きましょう
   山ほほとぎすと目に青葉
   ああけれどね あなたのことはきっと忘れられないよ」

 というものなのです。
 さすが藤井くん、文学派! 
 有名なフレーズをサラリと取り入れて自分のモノにするセンス、すばらしい。
 そんなわけで、ぶりっと太いかつをのたたきをいただきました。
 もうすぐ夏ですね。暑いです。
 夏は好きです。





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