moonshine  エミ




2002年10月22日(火)  あの山を越えれば

 お風呂の中でジャニス・ジョップリンの「メルセデスベンツ」(1970年ごろ。)を口ずさむ。
 この歌、とってもシンプルな歌詞で。
(だからこそ口ずさめるんだけどさ。それでも半分くらいは日本語でも英語でもない不思議な言葉で歌ってるような・・・)

「神様、おねがい、あたしにベンツを買って。
 友達はみんなポルシェだから、違うのがいいの。
 一生働いたって、誰も助けてくれないわ。
 だから神様、お願い、ベンツを買って。

 神様、お願い、あたしにカラーテレビを買って。
 配達されるまで、毎朝3時まで待ってるわ・・・」

 無邪気で無茶なお願いごとがかわいくて切ない。
 決してかなわない。

 お風呂の中ではとりとめもなくハナウタを歌ってしまうんだが、
 次に口をついてでたのは南野陽子だった・・・。
 
 ナンノといえば、「はいからさんが通る」「吐息でネット」とか明るい正統派アイドルって曲よりも、初期の、ちょっとダークな感じのするほうが好きだった(小学校低学年の頃なのに・・・)
 「楽園のDoor」とか。
 あと、「風のマドリガル」ね!

 かなりマイナーな曲調で、

「小さな涙の海を船が行く 哀しみの風が帆を運ぶ
 泣かないで青い小鳥たち 翼いたむほど 明日に行けるから」

 と、はじまる。よく覚えてるナァ。やっぱり子供の記憶する力ってすごいなあ。
 そしてここで、劇的にメジャーに変わって、

「いつか母のように 命あるものはすべて
 ぬくもりの両手だきよせて 許しあう人になるわ」

 と、サビ。(ちょっと歌詞違うかも、でも、こんな感じ)
 うーん妙に壮大な歌だった! 確か。
 誰が作った歌だったんだろ?

 やっぱり、マイナー → メジャー に変わると、すごいカタルシスが得られるんだよね。
 ジミ・ヘンドリクスの「Little Wing」もそうでしょう。
 メジャーに変わった瞬間、「おお〜飛んでいく〜」て感じがするもんね。
 

 招かれざる客の対応に追われて、本来の仕事がなかなか進まない。
 ストレスと閉塞感。
 でも、がんばってたらいつかカタルシスが・・・
 と、むりやりまとめ。 

「あの山を越えれば海が見える」
 
 という一節で始まる短い小説が、確か中学校の国語の教科書に載ってたと思うんだけど、あれも好きだったなあ。
 
 
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