moonshine  エミ




2002年05月30日(木)  キック エーンド ダッシュ!

 ワールドカップの前日特番。
「くくく・・・そういえばこれを見ようと思ってたんだった。
 やっぱり録画予約しとくんだった」
 と唸りながら家に帰ってチャンネル合わせて8時まわったところ、悔やまれる。
 お約束だろうが「代表メンバーの4年間」みたいなドキュメント。
 もともとサッカー好きな人には「今さら・・・」というものかもしれないが、私はそこまで詳しくないので興味津々で見る。

 あしたっから開幕!というのに、既にやけに悲壮感ただようVTR、最後のところで
「この4年間で代表合宿に召集された選手は100人以上にのぼる・・・」
 というナレーションと共に、その100名以上の名前がテロップでワーっと流れていく。まるで、戦士たちの墓碑銘みたいに。カズや城や呂比須の名もある。
 すごい・・・これはすごい構成だ・・・お祭りムードでただ盛り上げるだけってのも芸がないとはいえ、始まってもないのにこの重さ・・・。さぞかし選手たちの肩は重かろう・・・。と茶化しつつも、なんとなく感動してしまう私。
 VTRの最後に、「文・構成 沢木耕太郎」と出た。妙に納得した。

 しかし、このVTRはロッカールームやホテル、試合の前後の選手たちの会話やなんかもおさめられていて、素直に面白いものだった。しょせんカメラが廻っているところでのシーンだけれども、冗談を言い合ったり、軽い口調で、でも作戦を話し合ったり、中田のリーダーシップも板についている。
 
 代表メンバーのほとんどは、私と同じ年代、私より若い子もいる。
 いかに日本のサッカーが、まだ世界のレベルに達してないとはいえ、世界を目指して世界に揉まれ仲間とも争いながら開幕を迎える選手たち、その4年間を私は称賛する。
 サッカー一筋であろう若者たちはまだ成熟しきってはないかもしれないが、何かに打ち込んでそれを続けるということは、そして敵や仲間や、そのどっちだかわかんないものたちの中で戦ってきた人たちの精神力は、きっと私ら常人とは違うものがあるはずだ。
 
 スポーツでもアートや音楽や文学でもビジネスでも、何かに抜きん出た人の、その行動・功績を支える精神力を垣間見るのが大好きだ。
  
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