moonshine  エミ




2002年03月11日(月)  Mr.Children 『君が好き』 甘いだけじゃない

 ヒットチャートのピークは過ぎたが、最近MDウォークマンで
  宇多田ヒカル『Traveling』
  Mr.Children 『Youthful Days』
        『君が好き』
 を聞いている。 
 ミスチルはいつからか、王道路線に戻ったが、この2曲とも
「桜井さんもいい年して、まーだこんな青臭い曲を・・・あーあ」
 と、最初思ってた。
 これがまあ、繰り返して聞くと、良くなってくもんでね。
 特に、『君が好き』。
 こんなにも直球タイトルで、でも妙に苦いんだよねえ、この歌。
 
 「君が好き 僕が生きるうえでこれ以上の意味はなくたっていい」

 なんて、これでもか!とばかりに言い切っておいて、

 「君もまた 僕と似たような 誰にも踏み込まれたくない領域
  隠し持っているんだろう」

 「君が好き この響きに潜んでる温い惰性の匂いがしても」

 「汚れていってしまう 僕らにそっと 
  ああ 空しく 何かを訴えている」

 恋の切なさ、というより、人間じたいの、寂しさって感じ。

 歌の舞台は、濁った月が浮かぶ東京の、しかも
 「夜の淵 アパートの脇」
 ・・・うーん、さみしい。 
 
 メロディは、「月も濁る東京の夜だ」ってとこに、特に桜井節らしいダークさを感じます。
 ここがあるからこそ、「き〜みがぁ好き〜」のサビ部分が引き立つんだよね。
 「好き」の「ス」は、完全な無声音。はじめそれに違和感があったんだけど、有声音で歌ってみると何だか間抜けだった。平面的になるってゆうかね。抜ける「ス」、やっぱりわざとなのかしら。 
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