moonshine  エミ




2001年10月31日(水)  本当は前から決まっていること

 最近、書く頻度が少なくなっています。残業と勉強のせいだ。
 11月には、2週連続で資格試験を受けるのです。
 フルタイムプラスアルファで働いているのに、家に帰ってまで勉強とは・・・トホホ。

 今日は月末なので、それらしい話を一つ。

 うちの会社は、グループ会社いくつかと一緒にビルに入っているため、更衣室も共用である。
 私のロッカーがあるブロックには、あるグループ会社のロッカーもあって、会社は違えど新入社員同士、会うと話すようになった。
 今朝、その子“あっこちゃん”が、
「今日で、うちの同期、一人辞めるんだ・・・」
 と言った。
 その、辞めるという子は、話を聞くと、小柄で目がぱっちりとしていて、いつもかっこいい服を着て、颯爽と歩いてる子だった(話したことはないけど、やっぱり更衣室で見かけるのですね)。
 ナルホドねェ・・・と、妙に納得した。
 まあ結果論だけど、何となく、OLさんていう感じの子じゃなかったのだ、見かけからして。派手とかって意味じゃなくて。
「いま本当にしたいことはなんなのか、そういうのがあるんだったら、若いうちにやったほうがいいと思って」
 と彼女は言っていたらしい。
 そういう言葉が、いかにも似合いそうな子だった。

 辞めるっていうのは、入るのよりも、よほど勇気と決断が必要なことだと思う。
 その人が決めて辞めるなら、新しい道を行くことを、祝福したい。
 
 そして、新しい道っていうのは、本当は、自ずと決まっている場合があるってことを、私はいつも心に留めておきたい。
 その人がこれまで送ってきた人生、なにげなく、けれど確実に選んできた小さな分岐点が、必然的にその道へと誘導していくのだ。良くも悪くも。
 私たちは、知らないうちに、いつでも選んでいる。
 
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