2002年07月10日(水) |
灰色のアイリスを読む |
ども、翔です。
ここんところ良く本を読んでます。
……そして良く寝てますが……寝過ぎ……。 昨日なんて9時にねちゃったし。私、お子さまか!? ええ!?
ま、そんな訳で、今日はひさかたぶりに読書感想などを書きます。
さて。つい先程読み終えたのは「灰色のアイリス」。 電撃文庫の新刊です。
まぁ、華麗なイラストと「18歳の天才新人作家が贈る注目の新シリーズ!」というフレーズに引かれて買いました。
18歳の天才新人作家だと〜う。 くそう。悔しいから読んでみてやれ。という訳です。
この作者。気になるのが賞から出てきた訳ではないということ。 恐らくは何らかのコネで本を出したのでしょうが(編集部、あるいはそれに近しい人に知り合いがいるとか。バイトしてたとか。他のところで目にとまったとかかもしれないけど)、うーん、いいなぁ。
とはいっても、いくらコネがあっても、もちろん実力がなければ本なんて出してもらえないのが当然!
そんな訳で内容に目を通す。
いそいそ。いそいそ。
うん、一読者としてみれば確かに面白いです。
作家としての目でみれば文章も上手いし構成も悪くはない。 キャラはもうちょっと……という気もするけど、悪くもない。
まぁ、若いだけあって荒い部分もあるし、某ロマキシさんがいってましたが、ちょっとつかみも弱いですね。
でも、この話ですけど、独特の世界があります。 いうならばオリジナリティという奴です。
やっぱり大事なのはそれなのかなー、と思いました。
まぁ、個人的にいえば心理描写が非常に多かった点が好きなところですね。 一方、やや自分の世界に酔ってる面もなきにしもあらず、かな。
ただ良くいえば、それだけ愛情をもって書かれてる作品だと言えるかもしれません。
世界観とかは、ちょっぴり分かりづらいです。最初は? と思った面も多々。 でも、読み出してしまえばぐいぐいひっぱる力はあります。
ティーンズ系では、最近少なくなったやや固めの文章も好きですね。 ちょっと読みづらいところあるけど。
でも、やっぱりこの独特の雰囲気が一番ですねー。 冷静に考えるとむっちゃ新しい、という訳ではないんですが。自分なりのフレーバーが効いていて、そこがポイントになっています。
やっぱりその自分なりのもの、が大事なんだなーと思わせた作品でした。
そんな訳で、私もがんばりたいと思います。
……って、内容にさっぱり触れてないし(笑) んー、でも。なんか陳腐な説明しか出来そうにもないので、触れない事にします。
でもそれなりに面白かったですよ。 すっごく好きか、といわれれば「そうでもない」と答えるでしょうが、少なくとも二巻が読んでみたいとは思わせました。
これからに期待のシリーズですね。
シリアスにまとめられたストーリーは、良かったです。 が、ちと暗い気もします。
「世界は残酷だ」というフレーズが、キノの旅を思わせましたが、内容はぜんぜん違いますね。
では(笑)
……あー、これみて読もうと思う人あんまりいないだろうな(笑)
独り言だと思ってくださいませ。
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