つたないことば past|will
明るみ始めた空の反対側 薄らぐ紺色に黄金の月が浮かぶ 見渡すのは大地 仰ぐのは果てしない空 誇らしげに輝くも月は空に一人きり 今ここに立つ俺をあざ笑い、話しかける 無様な人間 血にまみれるのは楽しいかい? お前が殺した人間にも家族や愛しい人間がいたろうに お前はそれを奪った しかしそれは仕方のない事 殺さなければお前が死ぬ そう、仕方のない事 解るか、俺の気持ちが そうさお前はここに一人きり 俺もここに一人きり 馬鹿な人間 自分を傷つけるのは楽しいかい? 夜空を見てみろよ 俺の周りには輝く星々がある ほら、お前の周りにも おおい、月よ 教えてくれ 何故お前は誇らしげだ 朝陽にその姿を晒しながらも 俺はあの人の足元を照らす月になりたいのだ
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