つたないことば
pastwill


2002年01月27日(日)  大丈夫。

悲鳴、
轟音、
大気の振動。


それは幽かな記憶。


聞いたわけでも、
感じていたわけでもなく、

身体に刻み込まれたもの。


それは時々からだの中で叫んだり、
暴れたりしてる。


「その晩」見えたという紅い月の日は
よけいそれは起きた。


きっといつかそれに負けてしまうのかもしれない。

背負うには大きすぎるのかもしれない。

もしその時がきたら、

オレがオレでいるうちに、

殺して。

だって大切な人を傷つけるのは死ぬほどつらいから。

だから、



大丈夫。

オレは大丈夫。

まだ笑ってられるから。

いつの日かその時がきても、

きっと笑っていけるから。

だから、



大丈夫。




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