新しい物に触れた時。 懐かしい物に触れた時。 私はいつだって自分の記憶を辿っている。 それは全く関係のない事かもしれない。 懐かしく感じるだけで、知らない初めての ものかもしれない。 だけどそこに何らかのつながりを見出して しまうのは、私が私の世界で生きているから。 そしてきっと誰もが自分の世界の中で 生きている。 大切な記憶、宝物のような思い出。 すべては私だけが持っていて、私だけにとって 大切であり、私だけにとってこれからも 未来に繋がる道標。 人はなんて小さいのだろう。 何て小さい世界で旅を続ける生き物なんだろう。 それはとても大切でとても愛しいと思える。 全てが自分の記憶に還元されてしまう。 その思いがあるからきっと生きていけるのだろう。 だから前へ進もうとするのだろう。 全てを切なくする記憶は、きっと私を強くする。
|