快賊日記「funnyface」

2006年05月19日(金) 静寂の帳が下りる時

いつもの道が違う通りに見える事がある。
平日なのに静か過ぎる。
通りを越えたら、この時間なのに人が多すぎる。
まるで申し合わせたように外の世界に人々が
飛び出して来たようで。
不自然な日常は少し情緒不安定な心に
影を落とす。
まるで知らない世界を歩いてるよう。
まとわりつく空気も生ぬるく。
これが物語なら事件が起こる予兆。
でも、私の世界ではこれが現実。
夢が覚めるように現実に引き戻される時。
当たり前の世界が私を招く時。
一人は怖いとふと、思う。
静寂は怖いなとふと、思う。
それでも歩く足を持っている私は、
その先へと歩き出す。
己の魂のまま、人生をまっとうするのは
とても困難だ。それでも失う事無く
手をのばし続けようと思う。
苦労も困難も努力も当然のものなのだから。
いつか当たり前が当たり前じゃなくなるまで。
その帳を自らが引けるようになる、その日まで。


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