古い友達の事を凄くたまに思い出す。 本当にたまにで。それはそして何気ない時。 きっともしかしたらもうずっと会えないままの 友達かもしれない。 だからこそよく思い出すのではなくたまに思い出す のだろうと思う。それでもその頃の私にとって とても大事な友達で。そして薄情な思い出し方の くせして、今なお大事な思い出の人だったりする。 同じ夢を持っていた人は特別なのかもしれない。 いつか久しぶりに会ったのが最後。 綺麗な色の目をした子を抱き美しく微笑んでいた。 それでも一緒に生意気を言っていた頃の事を 捨ててはいない瞳で。私は冗談のように誓いをたて、 その人は冗談のようにその誓いに頷いた。 きっと冗談で本気で少し諦めもあったのかもしれないけど。 こうして覚えている私がいるのは本当で。 だからきっとあの時の二人の思いはやっぱり本気で 今も続いているのだと思う。 その誓いを守る為、私は今まだ必死にあがいている。 だからもし今忘れてしまったあなたがいたとしても、 私がその誓いを違えず叶えた時はきっと思い出して。 今だってあの笑顔を思い出せば、見惚れてやまない 私がいるのだから。頷いた横顔の少しの涙。 それが私の、今も続く誓いの思い出。
|