快賊日記「funnyface」

2005年06月30日(木) ささくれ

ほんの些細な事で生じる誤解は、
ほんの一瞬で片がつく。
そんなのは、割と距離のある人との関係だけだ。
近くなればなる程、互いを知ってるからこそ
知恵の輪のようにもがいてもがいて
あげく、深みにはまって行く事もある。
言葉で言葉を切りつけるように、ささくれだった
気持ちに歯止めは利かない。
吐き出される言葉の全てが苛立ちに変わる。
例えば身内ならば、言いたい事の全てをさらけ出していいの
だろうか。それが相手を傷つけるだけの言葉だとして。
それが自分の本心ならばいいのだろうか。
それが相手と裸になってつき合ってるという
事の証明になるのだろうか。
そしてそれが言いたい事なのだろうか。伝えたい事なのか。
そうじゃないと分かって止められないこの口は、
大切な人を傷つける事を厭わない程愚かで、
言っていい事と悪い事の区別もつかない程子供なのだろうか。
本心ではないと互いに分かっても。どこかでそう思ってるのも
きっと確か。だからそんな自分に嫌悪する。
どの口が痛みしか生まない言葉を吐いた後に愛を語れるのか。
一日二日では癒せない程、傷ついた顔は自分を追い詰める。
泣く事だけが浄化する方法なんて何て幼いのだろう。
大切な人がいる事をもっと誇れるようになりたい。
守りたい人がいる事をもっと自分自身で分かりたい。
自分を見失う程に深く思う。それは間違っていないはずだから。


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