まず何より自分の存在意義を疑わない。 自分に何が出来るか。自分が何をしたいか。 決して見失うことなく生きていく。 その目は真っ直ぐ前だけを見て。 何でもない事だと言う。何でもない事のように言う。 それはこの目にはとてつもなく大きく深く。 惹かれてやまないというのに。 その姿さえもおこがましいと笑う。 そしてその姿にさえ熱が冷めないというのに。 その目にはこんな感じようは卑屈に見えるはず。 そう思う心さえも卑しく思えて情けなくなる。 それでも恥じる心さえ必要ないと気付かされる。 そんな気持ちも受け止め、そして流してく。 きっとそれはすべてを知ってるから。 卑しさも恥も焦燥も卑屈さも臆病な心もすべて。 痛みも悲しみも負け惜しみも羨望も すべて持って、その高みだけを臨むから。 しっかりと地を踏みしめ風を受け瞬きもせず立ちつくす。 そこには先しかなく、何て独りが似合うその姿。 高く高く空よりも高く、上り詰めていくその姿を 僕はいつだって求めてやまない。 大地に焦がれて雨を降らす天のように、 その姿にこの心が繋がるよう頑なに目を開き すべてを確かめようと僕は生きて行くんだ。 孤高という言葉の似合う背中を、決して見失う事なく。
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