| 2002年07月05日(金) |
僕らの夢は終わらない |
公演が終わると必ず思う事があります。 いつも必ず思うそれは、自分を強く急き立てる。 もっともっとと、急き立てる。 本当にあれが精一杯だったのか…? 本当はもっと出来たんじゃないのか? そんな事をつらつらと考え出し…記憶が蘇る。 そして胸を占めるのは焦燥感…。 昔子供の頃に夢の話を教えてもらった事があります。 神様は誰にでも平等に夢を見る心を与えてくれて、 誰にでも平等にそれを叶える力を授けて下さっていると。 でも、いつの頃からか皆自分のその力を信じられなくなり、 夢が自分から離れていってしまうのだと…。 その時漠然とそれなら自分は大丈夫だと思いました。 夢を、自分を信じ続ける事は本当はそんなに難しい事じゃないと 知っていたから。そしてそれは今もちゃんと続いてて、 いつか自分が、この自分の両手にあふれる程の夢を叶えられると 信じています。そう、その時漠然と思った。 信じていれば夢は叶うのだと。でも今はそんな大馬鹿野郎は どこのどいつだと思ってます。信じるだけで夢が叶うなんて、 どこの大層な奴だ、自分は。ってか、そんな夢の大安売りを 神様がするかって!そう、信じる力は努力を惜しまない力の事。 死に物狂いでそれに向かって走って行く事。 余力なんて残さないで、自分の全部で勝負を挑む、それに対してだけは。 じゃないと、きっと手に入らない。だから公演が終わって、 芝居を、自分を振り返ると思う。あれが精一杯だったのかと。 芝居中、それこそ本番中だって思ってる。 もっとうまくなりたい。もっと伝えたい。もっともっと… そう、本当はもっと何かが出来るはず。自分の力はきっとこんな 程度じゃないはず。見えないものに愚かかもしれない。 人から見たらもう自分はいっぱいいっぱいに見えるかも。 それでも頑張れる自分を信じて、もっと上に行きたい。 成功者ってきっと皆そうなんだ。だからうちらはまた船を出す。 終わらない夢への片道キップだけ持って。いつか光の差す場所へ。 夢は終わらない。走る走る…僕らはずっとこのまま走って行く。
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