2002年02月10日(日) |
Diary of Sister INORI 「本能」 |
グラデナ国出身、現在エイショニア国教会在住 「シスター・イノリ」の場合。 …from 「US」
昔、いつも笑ってる男がいた。何があっても笑っている。 おかしくもないのに笑うなと思った事もあったけど、 今は何よりその笑顔が恋しいと思う。 その笑顔に近づくために、あたしは今生きているのかもしれない。 こんな時代に生まれたんだ。すべての事が理不尽に進んでも 何て事はない。軽く歯を食いしばるか、見ないふりをすればいい。 時代という不確かに存在するもののせいにすれば気も楽だ。 そう思い込み生きて行くには憧れすぎた、あの笑顔。 理由はどうでもいい。求めるものや叶えたい願いが違ってもいい。 今こうして集った人々は皆たった一つの目標を掲げて闘おうとしている。 煽ったのはあたしかもしれない。いや、始まりはきっかけにすぎない。 これからどうするか、だ。あたしは先頭に立ち続ける。 何一つ自由にならないこの国で、たった一つの自由を勝ち取るために。 あたしは誰よりも先に、誰よりも速く、走って行く。 いつかそこにたどり着くために…。
「Take advantaging of darkness and subtract a trigger. Even if it compares and there is no meaning in this fighting.」
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