�蠧�記
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過去はもう過ぎたことだからもうそこで終わりにした方がいいとよく言われることだが、私は過去をあれこれ振り返ってしまわざるを得ないとしたら、振り返った方が良いと思う。もし過去を悔やむことに意味がないとしたら、なぜ人は歴史を学ぶのか。先祖が死に物狂いで犯してきた道蹂躙されてきた道をもっと輝かしいものに塗り替えることがてきなくても、その道にどんな困難と汗と涙があったかに想像を至らしめることには意義がある。自分の人生についても、何度やめようとしても振り返らざるを得ないとしたら、それは自分にとって非常に大切なことだからなのだ。 よく泣いても笑っても同じ一生なんだから楽しんだ方が良いというせつもあるが、それよりも大切だから振りかえるのだ。人生にはちゃんとわきまえるべきことがある。あまり考え込まずに頑張って人生がもっと楽しめるのは、健康に恵まれているからだ。体力や環境が備わっていないにも関わらず、あまり考え込まずに活動した方が良いというのは非常に無理で過酷なアドバイスだ。体が弱って余命いくばくもない時こそ頑張れた頃よりも人生において何か大切かに気づけるのだ。人生を生き直すことができないとしても あれこれ思い出す自由を認めないのは思いやりのない所業だ。自分がどれだけ理不尽なことに耐えてこなければならなかったがを思い返すのも、自分を大切にする行為だ。
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