�蠧�記
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threads ってとこで、バッタ好きの少年がおんぶバッタの話をしてくれていたの。 それで思い出したのが、お母さんがさ、生前、死んだらお父さんの背中におんぶお化け👻になって取り憑いてやるとお父さんに言ったという話。そして、お父さんに女の人が近づいてきたら、しっしって後ろから追い払っちゃうの、って言ってたんだって。あの話はいつ頃だったかな? これはお母さんの昔話ではなくて、貴女が亡くなった後でお父さんが私に話したこと。 でも、お母さん、お父さんの夢枕に立ったり夢に出てきたり全然してくれないんだって。どこ行っちゃったんだろう?ってお父さん探してたよ。 だからさ、お母さんは、私がいたら、お父さんを悪い女の人から守ってくれるんじゃないかと、思ってたでしょ? ところが私ったらさ、お母さんが居なくなってさびしいもんだから、お父さんが素っ頓狂なところが可愛いんだと言った女の人に懐いちゃったんだ。裏切り者ー!って怒ってた?
あ、違う違う。今回の話はそこじゃないの。バッタ好きの少年が、おんぶバッタの絵を上手に描いていたんだけどさ、お母さんが夜お兄ちゃんたちやお父さんが居た家の縁側からおんぶした私と一緒に家出して、暗い夜道をどこまでもどこまでも駆けていったことも思い出したんだけどさ。東京の家の前の夜道を貴女が歩いてたら、お母さん、女性だったんだね、後ろから痴漢に遭ったって言ってたね。股間を蹴り上げてやったって。 で、それも違うって。私が今回思い出したのはね、お母さんが、図鑑に載っていた子持ちガエルの絵が どうしても気持ち悪くて耐えられないって悶えてたこと。だけど、お母さん、八人姉弟の六番目の姉妹の中では末っ子で、その後二人も男の子の世話したんだからさ、お祖母ちゃんは八人の子持ちガエル、産んだのは四人でも、お母さんたちが、子持ちガエルの子たちみたいにピーチクパーチク賑やかだったんじゃないの。気持ち悪がるのはいかがなものかと思いますよ。って私やっぱり嫌な娘だったね。仕方ないよ。 貴女は私の三つ子の魂をものの見事に潰しておしまいになったんだもの。 私は貴女と陽だまりの中でのんびりと時を過ごすのが好きだった。貴女ともっと仲良くお洒落のお買物したりして我儘できたら、可愛い娘だったのにね。お父さんにとって貴女が生き残りに必要な女性だったんだけど、私はどうなんだろう?あの娘のお母様よりも貴女は少し年上だったのね。もしお父さんがお祖母ちゃま好みの才色兼備を選んでくれてたら、私はもう少し賢明な道を行けなかったかしら?でもお父さんが可愛く思ったのは、どうも、素っ頓狂な女性だったらしいのね。だから私も大船に乗った気持ちで小舟に乗ってしまうのよ。よく考えたら大変に決まっているじゃない。 でもね、バッタ好きな少年に、子持ちガエルの話をするのはやめておいた。バッタ好きはおんぶバッタ。 私も貴女のように、おんぶが好きだった。
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