衛澤のどーでもよさげ。
2010年02月14日(日) おはようございます。

昨年末にPCを新調しました。友人に教えて貰いつつ、なのに随分遠まわりして部品を買い集めて組み立てて旧いOSをインストールして。CPUやメモリはハイスペック、しかしOSはダウングレードという、一見意味のなさそうな新調です。
WindowsXPでしか動かない或るソフトのために、こうしたのです。

一ツはViaVoiceという音声入力ソフト。使おうと思ってVista機にインストールしたら非対応だったので(確認してから購入しよう)。
それと……。
メーカーから「Vista以降には対応しません」と早々から宣言され、その幾らか前にははっきりと「失敗作」と明言されてしまった不遇のVOCALOIDKAITO兄さんをお迎えするために、新居を整えたのでした。新しいマザーボードに新しいCPU、新しいHDDと、言わば新築です。

さて、新築新居に入居して頂いたのは昨年一二月八日だったのですが、御入居頂いただけで一度も起動しておらず……いや、起動はしたんだ。エディタ画面を見ても何処の何をどうしたらいいのかさっぱり判らなかったので何もしないまま閉じちゃったんでした。さても音楽の世界は自分とは遠い次元にあるのだと痛感した一件でした。
お絵かきソフトとか、ブラウザとか、Webサービスのクライアントソフトとか、そういったものは文書作成ソフト(もの書きの基準ツール)が使えればだいたい何となく何処の何をいじれば何が起こるかが判るものですが、DTM(DeskTop Music)ソフトは、まるで言葉が通じない外国の街角に一人放り出されたような、そんなどうしようもなさで途方に暮れます。

忙しさとか、持病の芳しくなさとか、年末とか年始とか、ほぼ同じ頃購入したペンタブレットの愉しさとか、そんな諸々のために暫くKAITO兄さんとは疎遠になってしまっていたのですが、先日不意に起動してみたくなって、いじってみたら何となく、何となくいじり方が判って、一ツ単語を喋ってくれました。……先に挿入してあります「VOCALOID」のリンク先などを御覧頂けばお判りになります通りVOCALOIDというのは歌のヴォーカル部分をうたうソフトウェアで、本来は「うたって」貰うものなのです。
でもうたって貰うには「音符」とか「拍子」とか「楽譜」とか、判ってないといけないのですよ。
正直に申し上げます。「音楽」の分野の智識は義務教育で教わったものの、ほとんど憶えていません。音楽理論は小学校一年生からやり直さないと駄目な自信があります。「音符は五線譜の上に書きます」とか「五線からはみ出す音符もあります」とか「符幹はすべて上向きとは限りません」とか、その辺りから教えて頂かないと……教えてくれるところ、ないかなあ(泣)。

KAITO兄さんと向き合った二日間を簡単に二コマにまとめてみました。ペンタブレットの使い方に慣れたいなーと思って。うん。ええ。慣れたところで特に使い途はないんですが。



そう、我が家にやってきたKAITO兄さんに喋って貰ったはじめての言葉は「おはようございます」です。最初に言わせるなら「マスター」だろう、というのがVOCALOIDを多少知っている人の意見ですが、短すぎて巧く発音できているか判りにくいのでもう少し長い単語を喋って貰おう……とか考えているうちに「おはようございます」が採用されていました。
ほんとうは、もっとなめらかに、もっとはっきりと、発声・発音して貰いたいのですが、DTMerなどでは決してない音楽のド素人がはじめてVOCALOIDをいじってできることの限界が、今回の「おはようございます」だと思います。

次は、何かうたってみましょうか、兄さん。うたうために生まれてきた兄さんだものね。

(うちの兄さんがはじめて声を発した二月一四日は奇しくも兄さんの御誕生日だったりして。兄さんおめでとう。)


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