この世界は既知よりも未知の領域の方が断然広くて、未知の領域には未知の生物が潜んでいたりするのです。私はあと二箇月ほどで生まれてから三八年になるのですが、三八年の間未知であった生物にこの年明けに出会いました。
直接会った訳ではないけれど衝撃的な出会いでした。その生物は「スカシカシパン」。この名前でウニの仲間だというのは何だか詐欺っぽいじゃありませんか(偏見)。
身体に透かし穴が開いていて(しかも五つも)、菓子パンに見ためが似ているから「スカシカシパン」。変なの。菓子パンに似ているウニって何だ。菓子パンに似ているからって菓子パンって名前を付けられてしまうウニって何だ。
そればかりか、そのウニが好きですって公言してしまうアイドルが出現。あまつさえそのアイドルがスカシカシパンをモチーフにした菓子パンをプロデュース。
世の中、愉しい方向に間違っているような気がします。
そしてその菓子パンが本日発売。その名もスカシカシパン(そのまま)。発売日当日に買っちゃう私も私。売り出してしまう大手コンビニもコンビニ。
ふわふわほろあまでおいしいスカシカシパンですが、スカシカシパンをかたどったパンならば「スカシカシパンパン」と呼ぶのが正しいような気がしますが気のせいですか。
ウニをかたどったパン……か。
菓子パンに似たウニもウニをかたどった菓子パンも奇天烈ですが、スカシカシパンというウニを「かわいい」と言う女性アイドルが描いた「スカシカシパンマン」なるヒーロー図(パッケージイラスト)がやたら達筆なのが最も気になります。
描線は手慣れすぎた楳図先生タッチで手指のポーズなんて素人には簡単には描けない荒木○呂彦テイストです。何つーか、線の一本一本までがヲ……。
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