川原泉さんの「
カレーの王子さま」という漫画で主人公夫妻がギリシアに新婚旅行に行った際に交わす会話の中に「日本人がオリーブオイルを摂りすぎると腹を下す」という意味の件があります。
それを二〇年くらい前に読んでいましたので、「オリーブオイルには気をつけろ」という智識だけはありました。
ここまでが前段。
さて私、先日自宅で餃子をつくったのですよ。皮はでき合いを買ってきましたが、餡をつくって包むところから手づくりです。
で、餡の量を読み違えてしまい皮が余ったので保存しておいたのですが使い途が思いつかないまま乾燥しはじめまして。
早く食べてしまわないといけないな、と思ったので少量の油をフライパンにひいてぱりっと揚げ焼きにしておやつにしてみました。ぱりっと仕上がりました。軽く塩を振って食べて、おいしかったです。
さてさてその翌日。何だか腹具合いがよろしくない。朝の目覚めは何ともなかったのに時間が経つにつれてきゅーっと下腹が痛くなってきます。
実は前日というのはほとんどものを喰っていなかったので出るものがほとんどない。でも腹はどんどん痛くなってくる。出るものがないのだから喰いすぎではない。はて、何か悪いものでも喰ったろうかと四、五時間経ってからよくよく考えてみてようやく昨日の「餃子の皮パリパリオリーブオイル焼き」に思い当たったのでした。
何故、四、五時間も思い当たらなかったかというと、普通のサラダオイルと同じように焼きもの炒めものに使っていてその油がオリーブオイルであるということを忘れていたからです。正直申し上げてオリーブオイルを舐めていました。いえ、ろくろっ首のようにぺろーりぺろりとしているのではなく、侮っていました。
本で読み知ってから約二〇年、たとえ日本人向けに精製されたオリーブオイルでも多量に摂ると腹を下すということを、身を以て知りました。みなさんもお気を付けあそばせ。
という本題。
【今日の荒れ模様】
南国も吹雪いてるよう。