ヴァレンタインデイが近付いています。一般的な表記とは違う仮名で書かれると気持ちが悪いでしょう。も一回書いてみよう。ヴァレンタインデイ。
ヴァレンタインデイとされている二月一四日は聖ヴァレンティヌス司教が……とか、アル・カポネがモラン一家の……とか、そういう「愉しいお祭り」気分を削ぐようなことを言うのはやめておきましょうね。そういうことはオトナゲないことだとようやく判った三六歳です。
愛の告白としてチョコレイトを異性にプレゼンツする日とかいうチョコレイト業界の陰謀は節分に海苔巻きを食わせて消費拡大しようと言う海苔業界の陰謀とたいして変わりがないのにチョコレイト業界だけが割りと沢山の文句を言われるのはやはり「愛」が絡んでいるからではないかと、私は考えています。「愛の告白」云々は無関係に、二月半ばの或る日にチョコレイトを喰っておくと招福万来だとか言っておけばあんまりいろいろ言われずに済んでいたんじゃないでしょうか。
「恵方巻」が海苔業界の陰謀だと関西人が知ったのは節分の太巻に「恵方巻」と名が付いて他地方にまで広まってからのことでしたからね。ええ、私が幼い頃には節分の日には恵方を向いて一人一本の太巻を無言で喰うという風習は旧くからのものだと関西圏では信じられていましたから。そう、まだ関西に「おでん」がなかった頃の御話。
ま、その、愛はあってもなくてもチョコレイトが売れればチョコレイト業界の人はそれでいい訳で、女性が「自分チョコ」を買おうが「本命チョコ」を買おうがそんなことはどうだっていい訳です。
だったらおじさんが自分チョコを買ってもいいよね。
という訳で買ってきました自分チョコ。今日、御給料日(原稿料振込日)だったから。
左の小さいのが普通のチロルチョコレート一個です。比較して頂くと右のパッケージの大きさがお判りかと思います。この金色のパッケージは「バラエティパック」。ほかに、この写真に写っている「コーヒーヌガー味」のみが入った「コーヒーヌガーパック」、白黒包装紙の「ミルク味」ばかりが入った「ミルクパック」もありました。
「コーヒーヌガーパック」や「ミルクパック」は何味が入っているのかパッケージを見れば判りますが、「バラエティパック」は何味が幾つ入っているのか判りません。それが気になって気になって、いままでずっと我慢していたのですが、たまの御給料日の贅沢だと思って、ちょっとお高い牛乳とこれとを買ってきたのです。
中身は、写真に写っているコーヒーヌガー味が五個、ミルク味が五個、アーモンド味が五個。ビスケット入りのBISが五個の計二〇個。一ト箱の御値段二一〇円也。
お高い牛乳と一緒に喰うととっても旨かった。愛が伴っていなくてもチョコレイトは旨いんだ(ノД`)ノ・゚・
こんなに旨いのにチロルチョコって一個一〇円。いったい原価は幾らなのかと気になってしまうのはオトナになったからでしょうか。
【今日のこっそり内緒話】
おじさん、実はコーヒーヌガー味好きじゃないんだ。