衛澤のどーでもよさげ。
2006年03月03日(金) ひまなつり。

今日の表題がすらすらと「雛祭り」と読めた人は、もっと文字を認識するように気を付けましょうね。漢字変換するなら「暇な釣り」でしょうな。

さて、雛祭り。

ぼくは三人姉妹の末妹として生まれました。きょうだいは姉ふたりだけで、家族のうち父親(と、ぼく)以外はみな女性です。でも、ぼくの実家には雛人形というものが一体もなく、雛祭りに関わる行事が一切行なわれたことがありません。クリスマスだって信仰心など微塵もないけれど取り敢えず鶏肉を喰う我が家が一切のことをしない年中行事というのはとてもめずらしい。もしかしたら雛祭りだけかもしれません。
五月の端午の節句には、きちんと柏餅を喰う習慣はあったのにな。

ぼくは女性として生まれてしまったけれど幼い頃からその自覚がなく、「女の子の節句」を祝わないことを何とも思いませんでした。しかし、きちんと心身ともに女の子で、乙女の年頃には焼き菓子をつくったり少女漫画を読んだりスター歌手(当時は「アイドル」という言葉はなかったのですよ)にときめいたりする女の子らしさを持ち合わせていた姉たちには、雛人形は疎かひなあられも菱餅もない雛祭りはとても寂しかったのではないかと、時折、いまはふたりとも男の子の親になった姉たちを見て思ったりします。

でも、「早く収わなければ婚期が遅れる」などとやきもきしたり「片付けるのめんどくせえ」などと文句を言ったりしなくてもいい訳だから、雛人形なんて我が家にはない方がよかったのかもしれないな、と実家にいた頃の年中行事を思い返して考え直しました。
行事と言えば「ちなんだものを喰う」ことしかしない家だったからさ。節分の豆も撒かないで喰うだけだったしな。

こんな訳で、幼稚園や小学校以外で雛祭りっぽいことをまったくしたことがないぼくですが、せっかく女の子として生まれたのだからもう少し「女の子である」ということはどういうことなのかを勉強しておけばよかったかな、と折にふれ考えています。
いまだに判らないんだよ、女の子って。


【今日の困っちゃうナ】
「のび太の恐竜2006」を劇場に観に行くか否かを葛藤中。「のび太の恐竜2006」と25年前の「のび太の恐竜」を劇場で観比べることができるのは、25年前にのび太と同い年だったぼくたちの特権なのかな、なんて。


エンピツユニオン


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