衛澤のどーでもよさげ。
2006年01月06日(金) 相不相。

もしかしたら幼少時の写真が必要になるかもしれません。
でもぼくは写真を撮るのは割りと好きだけど自分の姿を見るのは嫌いなので、自分が写っている写真は持たないことにしています。手持ちの写真は、生き方を変えるのだと決意したときにすべて処分しました。だからぼくは三三歳以前の自分が写った写真を持っていません。

このような次第で、実家に立ち寄る用事があったのでついでに旧い写真がないかを訊ねてみました。半分は「ないはずだ」と思いながら。自分の写真はすべて処分してしまったと記憶していたので。
しかし、実家のアルバムには中学校卒業以前の写真が何点か残っていました。最も旧いものはまだ一歳に満たない頃の、最も新しいものは中学校の卒業式当日のものでした。どの写真を見てもぷんぷくりんのぱっつんぱっつんなのは自分でも憶えているのでそれはそれとして、幼稚園の学級写真から中学校卒業の日の写真まで、全部同じ髪型をしているのはどういうことか。
単純にものぐさだっただけなのですが。変わった髪型にするのが面倒だったのです。

ぱらぱらとアルバムの頁を繰るぼくの背後から家族の者がひょっこり顔を覗かせて、言いました。
「あんた、この頃(幼稚園の学級写真)から全然顔が変わってないね」
……否定する材料が何処にもないよ。幼稚園に通っている頃(三〇年前)の写真も、小学生のとき(二五年前)も中学生のとき(二〇年前)も、そしていまも同じ顔をしています。幼かったり若かったり年喰ったりしていません。同じ人相。
「相も変わらず」ってのはこういうことなのか、と思いました(ほんとうは違う)。


【今日の実体験】
「髭が伸びる」というのは「髭が長くなる」ことであって「髭が濃くなる」ことではないんだよ。


エンピツユニオン


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