2004年12月02日(木) 言葉の叡智。
食事をしながら読む習慣のある方は御注意ください。ちょっと排泄物の話などします。
排泄する「小さい方」、つまり小便は「お小水」だとかちょっと上品な呼び方があったりするのですが、「大きい方」にはなかったりします。稀れに「お便」などとも言う人もいますが、いまひとつ上品な感じはしませんね。
ただ、もの書きさんがたびたび上手に「大きい方」を呼ぶのを見掛けることはあります。
水上勉さんはお腹を下したときの様子を「怖いほどの量の雲呼が走り」と描写していますし、野田昌宏さんは「30センチはあろうかという見事な運智が」と書いていました。糸井重里さんは「健康な運個が」と発言したことがあります。
日常使っている俗語もよい字義を持つ漢字を当てることでちょっと上品になったりするという見本です。しかし、ただ読みが合う字を当てればよいというものでもないから、やっぱり言葉を商売にしている人のセンスが光ります。
こういうセンスが自分にもほしいな、と睡眠不足の朦朧とした頭で考えたりしています。
ところで、私が学生をやっていた頃は運動音痴の人が「運痴」と縮めて呼ばれたりしていましたが、いまもこの言葉は生きているのでしょうか。
1980年代に生まれた流行語「ナウい」は死んでしまった様子だけれど「ダサい」はまだ生きているようですし、流行語や新語の盛衰は予想しづらいですね。
【今日の制止】
浜崎あゆみさんを「ハマちゃん」と呼ぶのはやめましょうよ>自分。