衛澤のどーでもよさげ。
2004年11月04日(木) 肉体関係。

……と言いましてもHする相手との関係のことではなくて、今日行ってきた仕事の内容です。肉体労働だった訳です。肉体関係の仕事(笑)。表題を見て期待してしまった方、残念でした。
その昔、プロレスラーの故ジャイアント馬場さんが御自分の仕事を「肉体関係です」と説明したことがあったそうですが、あながち間違いではないと思いました。

さて、今日行ってきたのはぶっ込みの取っ払い。つまり、いきなり入って即日給料支払いのアルバイトです。うっかり倒産した商社などが取り扱っていた商品を安価で引き取って地方の施設(公共施設の会議室など)を借りてそこを店舗に安価で売り捌く、という業者さんの店終いの手伝いをしたのです。商品の箱詰め及び荷物搬出。
時給1000円(箱詰め作業)×1h&時給1500円(搬出作業)×1hの計2500円の収入。でも、額面よりも価値のある2500円でした。

他所さまに出向いて雇われて働くのが4年振りなら荷運びなんて仕事は6年振りです。外に出るのもしんどければ建物2階の販売会場から玄関外のトラックまで荷物を搬出するのもしんどかった。小一時間が経過した頃には「やめといた方がよかったかな」などとも思いましたが、終わってみるとやっぱり行ってよかったです。

ぶっ込みでいきなり入ったものだから勝手も判っていないし要領は悪いしで、正規従業員さんに「何やってんだお前!」なんて怒鳴られたりもしました。最後の掃除のときにはパンパンにごみが詰まったごみ袋に更に集めたごみを入れろと言われたので「これに入りますか?」と訊ねたら雇い主さんに「入るか、じゃなくて入れるんだ。入れろと言ったんだから入れろ」と理不尽なことを言われたりもしました。
でも、ぼくはこれがちょっとうれしかったのです。

心身ともに一致して男性として生まれて男性社会で生活している人にはこんなことは日常茶飯事でめずらしいことではないでしょう。でも、生きてきたうちの何分の一かを不本意に女性として過ごさざるを得なかった者にとって、ちょっとした失敗に怒鳴られたり理不尽な命令を受けたりすることは、男性として男性の社会で認められている証だと感じられてよろこびに繋がったりもするのですよ。

こういった罵声や理不尽さは、近頃増えてきた「自称FTM」とか「なんちゃってFTM」とか呼ばれる人には耐えられないと思います。これらの人たちは男性社会の不条理に無理にでも納得できないでしょうから。男性として男性の中で生活していればこういうことは当たり前にあるのです。だから、ちょっとうれしくなったぼくも不慣れと言えばそうなのですが。

でも、今日の雇い主さんは罵声も理不尽も浴びせてくれましたが、よい人でした。給料の支払いのときに「ようやってくれた」と言ってくれましたから。この一ト言があっただけで、今日貰った2500円には額面以上の価値が生まれました。たった7音の言葉ですが、あるのとないのとでは全然違います。
2500円も勿論うれしかったけれど、この一ト言がもっともっとうれしかった。言って貰った御陰で、身体はくたくたに疲れていたけれど軽やかに帰路に就くことができました。

今日のアルバイトは友人の紹介で行ってきました。教えてくれた、先日「立入禁止」テープを貰った人(笑)、ほんとうに有難う。


【今日の特筆記事】
何ゆえ、ピ?
ペさんに対抗しているのか?

欲し過ぎ。
ピンクレディーの振付DVDも見たいのですけどね。
マツケンさんにはぜひ紅白歌合戦に出場して頂きたいです。そしたら絶対見ます。


エンピツユニオン


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