2004年10月02日(土) 中心は何処だったのですか。
かなり以前に姉が購入して「あーあ」とか言っていた本を借りました。「世界の中心で、愛をさけぶ」(片山恭一/小学館)。また「ぽこん」と時間ができてしまったので読んでみました。
そうかー、泣く話なのかー、と劇場版公開時に思っていたのですけどね。
4時間ほど掛けて読了。
第一声「何処で泣けばよかったですか?」
あーいや、「この辺かな?」と思ったところはあったのですけどね、泣きそうにはならなかったのですよ。こういう所謂「恋愛小説」って、私の肌には合わないのかもしれませんね。夢見る乙女のみなさんには号泣ものなのかもしれません。
あと、どの辺が「世界の中心」だったのかも教えて頂きたい(悩)
思ったのは、「興行的に成功だったのかもしれないけれど作品として失敗となってしまって片山さん(作者)は気の毒だな」ということです。
このハーラン・エリスンの短編集に酷似した表題は、片山さん御自身が付けた表題を却下して編集側が付けた表題だったらしいです。この作品にこの表題は間違ってはいないかな、と私などは思いました。
このような結果になって片山さんは残念だったのではないかな、と書く立場で考えてみるとそんな気がします。
……ぼくは朔太郎には共感できなかったなあ。申し訳ないけど。