こんな
素敵な番組があることを、いままで知りませんでした。とても口惜しいです。
はじめて見たのは一昨日土曜日早朝。まだ0500時台だったでしょうか。たまたま思いついてTVを点けて、たまたま望んだのとは違うチャンネルを間違えて選択したのです。すると朝っぱらからさわやかな吾郎ちゃんの姿が。
実は少し前から私は
この番組を見たいと思っていたのですよ。で、深夜の番組を当地方では朝っぱらからやってるんだ、と勘違いしてこれだと思って暫く見てみたのです。よく考えると放送局自体が違うでやがんの。
でね。
この(土曜日に見た方の)番組、表題から素敵でしてね。私が見たのは第38回でした。よい御話ですねえ。また、その回で読まれた文(ふみ)に関わりある文学作品を吾郎ちゃんが朗読して聴かせてくれる、という趣向も好もしくあります。そもそも日曜日早朝の番組らしいのですが、この番組が若年層にも浸透して「早起き」と「文学」と「手紙を書く」という素養を身につける若者が増えてくれるといいな、と思います。
この表題は今昔物語に登場する「忘草」に由来すると言います。「ワスレクサ」です。「ワスレナグサ」とも「ワスレヌクサ」とも違います。みっつとも実在します。
「忘草」って「煙草」の異名でもあるのですよ。その意味をも含めて私は或る煙草が登場する話を書いたのですが、お読み頂いた方の中には気付いた方はおられるでしょうか。「忘れよう」「忘れまい」、その気持ちが複雑に交錯しているのだということまで判ると味わいも変わるのではないかな、などと思ってみたりもしています。
何もしなくても周囲にさわやかな風が吹いている吾郎ちゃん、早朝に見ると更にさわやかでした。朗読がも少し上手だったらもっとうれしかったな。