::KEiMOの世界::



制服  2003年07月01日(火)
朝、会議室から出てきた新次長に


  ミドリ安全に事務服たのんでおけ!大きいサイズ...なんてな(笑


と言われた。
てっきり、どこかの現場事務所に事務員を派遣するのだと思った。
なぜなら、我が社は去年、アメリカから10kg近く太って戻って
スカートの入らなくなったあたしを救うように制服が廃止になったから。
でも、最後の一言が気になる。。。


  冗談だよ でもカタログみて2人分決めておけ
  他部署にばれないように、違う服にしろよ!


ん?制服なのに別々の服・・・?
あぁ、なるほどね。
前々から、なんどかあたし&同部署所属のマメちゃんは、
服装に気をつけるようにと言われてたんだ。
ようするに注意しても聞かないから、強制的に模範服を与えようってことか。

でもいったいどこを直せというのだ?
最初に言われたとき、ダボパンがきっといけなかったんだねと納得し、
今は大人しいストレッチパンツにカットソーやカーディガンを着てるし。
色だって、たいていモノトーン。全身真っ黒の時もあるくらい。
これ以上地味になんてどうしたって出来ないぞ。
だいたい、他の部署には、ケニア柄の真っ黄色なシャツや、
真っ赤なニット、いかにもニッセン的カジュアル服の人達がいるってのに。
ブヒブヒだってショッキングピンクのセーター着てたんだぞ!
それなのに、なぜかあたし達二人だけがいつも注意を受ける。。。
なんど考えても、彼女たちとあたし達の違い、
それはスカートorパンツ。それしか分からなかった。

まぁ、服を買ってくれるってんだから買ってもらいましょ♪
と、指定された『ミドリ安全』のカタログをひろげてみた。



・・・・・



作業着しか載ってない。
その旨、次長に報告、またスカートは社内が寒すぎるので辛いと伝え、
あたしは自分の仕事にもどった。
しばらくすると、マメちゃんがやってきて、


  次長がカタログに付箋つけてますけど、見ました?


とやや怯えながら小声で言った。


  やばいっすよ。あれだけは勘弁して欲しいっす。


なにがそんなにやばいのか?
さっきあたしが見た限りじゃ、事務服なんて1枚も載ってなかったけど?
とりあえず、付箋してあるところを2人で見に行った。




最初の付箋部分・・・・・













なんじゃこりゃ〜?


ヤクルトおばさんにでもなれというのか?
軽いめまいを覚えつつ、もうひとつの付箋部分をめくってみた。














目の前が真っ暗になった。
さっきのマメちゃんの怯え方もこれなら納得できる。
スカートがダメだと言ったから、キュロットですか?
こんな白人モデルが着たってさりげなく変なのに。
あたし達が着たら...考えただけでも恐ろすぃ〜。

意を決し、そのカタログをもって新部長を会議室に呼び出し泣きついた。
最初に事務服を与えるように指示したのは部長だったから。
カタログをみせると部長も失笑していた。


  これじゃ、掃除のおばさんだよなぁ
  オレが言ったのはこういうのじゃないんだよ。
  

このさいだから、どこがいけないのか聞いてみた。
どうやら、あたしやマメちゃんがたま〜に着ているトップスが、
肩や胸が開きすぎていると言うのだ。
なぁんだ、パンツがいけないんじゃなかったのね。
そういえば、たまに襟ぐりの開いたカットソー着ることもあったわ。
でもさ、それっていわゆるOLブランドの服だったんだけど。。。?
ま、いっか。それなら上にカーディガン羽織ればOKじゃん。

てことで、一件落着




のはずだった。




というのも、出先から戻った次長に部長が


   作業服みたいだから嫌だって♪


なんて言い方で伝えたもんだから、



   ぬにぃ〜?!
   おれの選んだのにケチつけるのか?


と、次長に火をつけてしまったのだ。
そして彼は、『ミドリ安全』に
事務服用のカタログがあるか問い合わせ&取り寄せてしまったのだった。


てなわけで、こんごの展開が気になるところです...








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