::KEiMOの世界::



通勤電車  2001年10月02日(火)
今朝は通勤電車内、1駅も座れなかった。
おかげで睡眠取れず機嫌悪い。

あたしは毎朝、決まった電車に乗っている。
各停新宿行き。
あえて各停。
たいてい町田で座れるから、その後の1時間は爆睡タイム。


電車内ではちょっとしたドラマがある。


まず、ワニおじさん。
この人もオダ○ガから乗る人。
新宿でおりたり参宮橋でおりたりする。
初めのうちはお互いに席取りライバルだった。


それがあるとき・・・


私の勤務先は小田急だと南新宿(新宿の1つ前)JRなら代々木になる。
朝は完ぺきに爆睡入ってるので、うっかり寝過ごすこともある。
それでも、そのまま新宿で座ってれば折り返して間にあうんだけどね。

その日、たまたま隣に座ってたワニおじさん(顔がワニっぽいし、ワニ皮の鞄持ってる)が、南新宿でも爆睡してる私に


  着きましたよ


と起こしてくれた。
閉まりかけた扉にあわてて、お礼もそこそこに降りた。



  『オヤジありがとう』


その時はそのくらいにしか思わなかった。

次の日。町田についても前に座ってた人が降りる気配が無く、
がっかりしてる私の肩をそっとたたく人がいた。
振り返るとワニおじさん。



  ここあきましたよ



と私の席まで取ってくれてた。
おまけにその日は参宮橋で降りるらしく、席を立ちながら


  次ですよ



と、またまた起こしてくれた。
その後も、間に他の人が座っているというのに手を伸ばして起こしてくれたり、自分の席を譲ってくれたりと親切三昧。

  なぜ?やっぱり私はオヤジキラーなのかしら♪


なんて思っていたら、ある朝発見してしまった。
同じくオダサガから乗る我が社の総務部長(親会社から出向者)と
にこやかに話すワニおじさんを。。。
たまたま、この前総務の人が東紅苑にきたから聞いてみたら、



なんと



ワニおじさまは、親会社の役員だった!
そういえば、親会社のビルは新宿からも参宮橋からも歩ける場所にある。


実は、いつもありがとうの気持ちをこめて挨拶しようと思いつつ、
ホームで並んでる列が違うのでできずにいた私。
結局話すことなくワニおじさまはその電車に乗らなくなってしまった。
この場を借りて、、、


  ワニおじさま、本当はとっても感謝してたんです。

余談ですが、ある時、社用で横浜1つ手前の駅までお使いに出たときも、
なぜかとなりのおばさんに「着きましたよ」と起こされた。
これこそナゼわかったんだろう?いまだに謎。

  
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次はシャネルばばぁ。
この人は玉学から乗ってきて代々木で降りる。
シャネル好きらしい。
そして、かなりの確立で私の隣に座ってくる。

この人、人がいい気持ちで寝てるとひじ鉄くらわしてくるんだよね。


  寄りかかっちゃってたかな?


と、素直に頭下げ、また目を閉じた瞬間に、またやってきた。


  
  おい、今は絶対に寄りかかってないぞ!



その後も5分おきにひじ鉄。むかついたので押し返してやった。
とにかく人にふれられるのがいやらしい。
前も、前に立ってたおじさんのヒザがふれたといってケンカふっかけてた。そんなの混んでる電車内じゃしょうがないことなのに。


  そんなにいやならタクシーで行け



と私は声を大にして言いたい。

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友達の使ってる電車にはブルブルおじさんてのがいるらしい。この人は電車乗り込むとドア近辺で立ち止まり体をブルブル揺すって他の人が近寄れないようにするんだって。とうぜん後ろはつかえてるから押されるわけだけど、ひたすら体揺すって抵抗するんだって。なら最後に乗ればいいのに。



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そして極めつけが、ケイモvsヤンキー
今は亡き祖母のお見舞いに順子と2人電車に乗ったときのこと。
ヤンキー3人がその車輌には座っていた。
その中の1人がはしゃいでホームに降り、
ドアが閉まる直前に乗ろうとし失敗、ホームに取り残された。
それを見た残り2人が窓を開けイスに立ち上がってヤジを送る。

と、その時、目の前にいた妊婦さんが彼らの背中をこずき


  そこは靴でのるところじゃないでしょ


と言った。すばらしい。
それでも、シカトしてホームにヤジを送り続けるヤンキー。
ホームが見えなくなって、その2人のヤンキーが


  で、なんだって?おばさん


と、下品な顔で振り返った時にはもう遅く、
妊婦さんはあきれ顔で隣の車輌にうつってしまっていた。
納まりつかないヤンキーはその後も悪態つきまくり。
運悪く隣に座っていた私たち。
正直かなりうざかったがシカトが1番と思っていたら、


  
  今の人はね、そこは靴でのるとこじゃないって注意してくれたのよ



なんて、順子が優しく語りかけていた。


  
  なんで?いーじゃんべつに



と頭悪そうなヤンキー。



  ここは皆の使う場所でしょ。いい気分でいましょうよ。



と、ひるまず諭す順子。
でもヤンキーはケラケラわらって他の席へ移動していった。


・・・そこまでなら不快だけどまだ許す。
が、電車が海老名にさしかかったときその2人が戻ってきた。



  いい旅をありがとう、おばぁちゃん



カチーン!


私のなかで何かがはじけた。



ばぁいば〜い、2度と顔みせないでね〜♪



と憎らしい口調で言ってやった。
どうせすぐ扉閉まると思っていたからだ。
が、運悪く「急行通過待ち致します」のアナウンス。
マジ?


 
  あんだと〜?



一度外に出かけたヤンキーが戻ってきた。
けど今更ひけない。



  聞こえなかった?
  さっさと消えろっていってんの、バカ!



「バカ」なんて、小学生のケンカじゃあるまいし...
でも、他人となんてケンカしたことないから、
こんな陳腐な言葉しか出てこなかったんだよね。



  ざけんな!!



拳が顔めがけて飛んできた。
思わず目をつぶった。


 
  ・・・



げ、寸止めしてやんの。
しかも、「へ、びびってやんの」見たいな顔してるし。。。
趣味悪い服来て、今時メッシュサンダル履いてるくせに、ムキー!



  バっカじゃないの?さっさと降りな。うざいんだよ



さらに言い返した。
すると、もう一発、今度は本気で拳が!

やべっ。


  『美女OL、車内で刺され死亡』



なんて新聞の見出しや、


  どうせなら現行犯で訴えてやるか?
  あ、でこいつら未成年だしな...


なんて思い浮かべつつもひるんだその時、
それまで黙って隣に座っていた順子が



  うちのコに何すんの〜!!!!



と素早く立上り、2人のヤンキーをつっぱりで押し出した。
周りにいた男の人達は誰一人助けてくれなかったのに。
妊婦さんがバカにされていたときも優しくたしなめただけだったのに。
私が殴られそうになった瞬間のあの動き。
これが母の力なのだと妙に感動した。

すごい、すごいよ順子。ありがとう順子。


さすがのヤンキーもタジタジですごすご出ていった。
その日の怒りと感動と感謝の気持ちは今も忘れることはない。


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いやぁ。長くなってしまった。
何度も聞かされたことのある人ごめんなさいね。








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