My Precious Memories

2005年07月04日(月) 白いサンダル

もう何年も
履いているこのサンダル
夏が来る度に引っ張り出しては
あなたの元へと足急がせる

何年経っても靴擦れするし
低いヒールの癖に転んで格好悪いし
新しい靴にだって何度も挑戦したけど
でもどうしても捨てられ無いんだなあ
これじゃ無いと駄目なんだよ
ずっと一緒に歩いて来た夏を
あたしは簡単には捨てられ無い

暫くしたら痛みは消えて
普通に歩けるようになったけど
気付いたらぬるっとした感触
見ると左足の甲に広がる赤い液体
白い花のコサージュを染める
あなたにこんな足で逢いに行けない

新しいあたしも沢山見て欲しいけど
旧いあたしも忘れないでね
やっぱりお前にはこれが似合うなって
そう言ってまた優しく抱き締めてね
いつでも鮮度百パーセントの
夏をあなたに届けて居たいの

あなたの瞳に何も映らなくなってしまったら
あたしはこの白いサンダルを
焼いて殺してしまいましょう
最後の夏の想い出と共に
哀しい秋の訪れと共に


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