| 2003年06月29日(日) |
おとのさま(とりこ) |
今日はガッシュお休みだったのね。 ナージャはふつうに面白かった。 ケンノスケのキャラはあの方向性でいいんですか。。。
ネタないので、アニメにこだわらず(もともとこだわって無い気がするが)最近面白かったモノ。
「おとのさま」ただよしひと著 福音館の月刊絵本「こどものとも」の最新刊(7月)です。
福音館の月刊絵本シリーズは流石に老舗の貫禄で毎号楽しめる(特に「かがくのとも」「ちいさなかがくのとも」がいいです)んですけど、今回のは飛び抜けて良かった。 ちょっと既成の作家には見られない作風だなあと思ったら、創立五十周年記念で公募した作品の採用作でした。3000以上からこれともうひとつ選ばれたそう。 あのう、私の拙い説明より、これは是非本屋さんまたは図書館(こっちのほうが確実)で手に取って見て欲しいです。 絵の力、絵本としての絵、ってこういうもんだよなーと思わされました。 とにかく絵が語るかたる。線の、色の、ひとつひとつに圧倒的な存在感があるんです。隅々まで力がみなぎっていて。 絵が凄いので、ついそちらにばかり気をとられてしまいますけど、お話も良くできてるんですよ。付録の解説にもあったけれど、「行って戻る」「三度の繰り返し」という昔話のセオリー通りでありながら、不思議と既読感がない。のほほんとしたおとのさまはとっても現代的なヒーローです。 表紙からずずーっと読んで行って裏表紙を見ると、もいちど表にひっくり返してまた読みたくなる。どこかしら奇妙に閉じられ、完成された不可思議な世界。望遠鏡で眺めるように、スノーボールを覗き込むように、ちいさな王国の一日を何度も楽しみたくなります。
これだけのパワー溢れる作品を作るのはさぞ大変だろうと思いますけど、是非また描いて欲しいものです。 つうか描いて下さい。とても好きだ。
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