歌舞伎座が新装開店したというニュースをみのもんたの情報番組でやってるのを偶然見てたんですが、そこでおばちゃんのコメンテーターが、
「文化は経済のしもべですから。これを機に着物とかでおしゃれして歌舞伎を見に来てくれるお年寄りが増えて日本が元気になるといいですね。」
とおっしゃってたのが、おかしい・・・というか恐ろしいと思ったわけで。
文化は経済のしもべって・・・その発想は文化にかぎらず総てを経済第一に考えるって方向に向いていくぞ。確かに経済活動は大事だけど、それが文化をしもべにしていいってわけじゃないと思うわけで。お金を稼げるものが文化、そうでないものは文化じゃないというわけだよな、これって。
歌舞伎とか伝統文化を経済なんぞの僕にしようなんてよくいったわな。あの世界ってあれだろ?家ごと歌舞伎役者とかそういう世界でしょ?一つの家系、一族でやっていくということは、その一族が歌舞伎に捧げてきたものの総量ってとんでもないものになるわけで。能とか狂言とかももちろんそうで。日本憲法の自由とか平等の概念すら、その世界ではぽっと出の新思想になるわけで。そういう風に引き継いできたものを経済のしもべとか言えるってのは相当恐ろしい発想だよな。
そう考えればあれだ、クールジャパンってのもわかりやすい。要は、いままでごみみたいなもんだとされてきたサブカルだけど、外貨をかせいで経済活動に貢献してくれるなら文化として権威を認めますよ。だから、おれたちの云うこと聞いて海外の皆さんが買ってくれるようなものに変質してくださいねというお話なわけで。
なんつーか・・・バブル世代の発想なんだわな結局。「経済」という指標でしかものを考えられない。いや、それ以外になにかあるかと言われれば、でもなんかあるでしょぐらいしかいえなくてもにょるけど。でもバブル以降散々「経済」で痛い目みてきてるのに未だ盲信をやめられないってのもなあ。
バブル期、日本人は札束で金を張るような真似をして世界中の文化を手に入れようとして、世界の皆さまから嫌われました。お金がなくなったいま、日本人はクールジャパンとかいってこんどは自前の文化を金を払えばだれにでも股をひらくビッチみたいなカルチャーに仕立てて世界に売り込もうとしています。 バブル期の皮肉なネガだよなある意味。そんなビッチみたいに堕ちた文化なんぞ魅力残ってるのかねえ?
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