天竜浜名湖鉄道は一時間に一本走る程度のローカル線だ。掛川〜新所原をつなぐ沿線にはめぼしいものははっきり言ってないので、PRポイントは自然と「自然」になるしかない。山間の景色と浜名湖畔の景色を売りにしている。
そんなローカル線のホームで何気なしに線路を見ていると、線路が光ってないような気がした。やはり、この沿線ではそんなものなのかと思ってしまった。
昔、祖父が何かの鉄道フェスで古い線路の切れはしを買ってきて、子供の私に見せてくれたことがあった。線路の断面は上の方は茶色が擦り切れて。銀色に光っていた。
「使われている線路は、車輪とこすれるから上の方が磨かれて光る。使われてない線路はずっと全部が茶色い。線路を見ればそれがわかる。」
列車に乗るたびにそんなことを話していた。
一時間に一本じゃ線路も光らないかとおもいながら、列車に乗り込んだ。走り出した車内から、もう一度線路をみると、それでも、しっかりと上面が鉄色にひかっていた。どうやら、駅は日陰だったので影の具合で本来以上に暗く見えていたようだ。
もちろん、ぎらぎらした銀色の光り方ではない。それでもしっかりと光っている。まあ、それならそれでのんびり光っていけばいいんじゃないかと思ったわけである。
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