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1975年04月29日(火) a

(Front page of Sunday feature section) 日曜版一面
Secrets of a doomsday sect 世界終末論を説く教団の秘密

日本こそが世界の統治権を持つと信じる組織がオーストラリア首都圏で足がかりを得た、とノーマン・アジョレンセンは言う。

左の写真は○○真光の教祖の「教え主様」である。この教団は、彼女がS界真光文明教団の教祖であり養父であった岡田良一氏の後継者になろうとして裁判に負けた後、彼女が設立したものである。彼女は日本で有数の金持ちになった。下の写真は軍の上級将校であり、日本の天皇の神格性に対する熱烈な信奉者であった岡田氏であり、彼は○○真光の前身を作った。数カ国で政府当局による詳しい調査の対象になりつつある、終末論を説く日本の教団が、オーストラリア納税者の出費によってオーストラリア政府から土地を譲渡されたのである。

○○真光として知られる教団は、害のなさそうな霊的啓蒙活動のうわべの後ろで、世界の統治と日本の天皇への崇拝を基礎とした教義を持っている。この教団はまた、まったく反ユダヤ主義的であり、その教義の一部を悪名高く詐欺的なシオンの議定書から引き出している。世俗的なレベルでは、この教団は失敗したベンチャービジネスとつながりを持っている。そのビジネスの支持者は投資することを薦められ結果としてお金を失っている。

○○真光(日本語で、真の光の超宗教組織という意味)は、オーストラリアで非営利団体として慈善宗教団体の地位を享受し、所得税を免除されている。この教団を離れた多くの人々は、常に寄付をするプレッシャーにさらされたことに苦情を申し立てている。そしてすべての寄付金は教団の豪華な建物が建てられている日本へと送られるのである。

元信者によると、そのうちの何人かは教団の中で高い地位にいたが、何十万あるいは何百万ドルにも達する非課税の資金が日本に送られたという。オーストラリアにおける全信者数は、現在約2000人(数百人はキャンベラ在住)ほどと思われるが、減少しつづけている。2年前に日本の地下鉄で毒ガス攻撃を行った、オウム真理教とのつながりに対する不安から、教団を去る人がいることにその減少の大きな原因がある。両方の教団とも、シオンの議定書に基づく世界観を持ち、世界の終末が近いと信じている。

(有限会社)オーストラリア○○真光は、非営利団体として登録されており、その基本的な活動は団体の規定によれば「宗教的礼拝の遂行とその継続」である。この教団は豊富な資産を持ち、多くの信者には知られていない事実だが、圧倒的な中産階級である。記録によれば、キャンベラ近郊の農村地帯の不動産を含めて、ニューサウスウエールズに数千ヘクタールの不動産を所有している。

パースにいる著名な信者は、そこでは報告によると3分の1の信者が過去12ヶ月のうちに去っていったというが、教団に関する記事は今後一切出版されないだろうと誇らしげに語った。非常に有名な信者であるジョー・コート(Jo Court)女史は、西部オーストラリアの首相リチャード・コート(Richard Court)氏の妻である。パースの信者によると、彼はモントローレイ(Mount Lawley)の2番街にあるセンターで開かれる集会に、たびたび妻に同行して参加するという。

コート氏のオフィスに教団について質問をしたが返事はなかった。(ウエストオーストラリアンという新聞によると、1994年の2月18日に、首相のオフィスはコート女史が信者であることを認めたが、しかしそんなことは新聞には関係のないことだと言っていたという。)

新しい信者は、教団の教義をゆっくり教えられる。例えば、○○真光が日本の天皇は神に等しい世界の統治者であるというコンセプトに基づいていることは、新しい信者には知らされない。また、古代には世界はすべて日本に支配されていたという考えに基づいて、日本の帝国が世界を統治する権利を信じていることも知らされない。オーストラリアはある日本の神にちなんで名前をつけられたということも、日本の人々は神に選ばれた人々だということも知らされない。




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