2010年04月19日(月) |
あなたの言うことはまったく事実だと思うが、別に何とも思わない |
日帰り上京。 年度のはじめというのは、何かと参集する機会が多いのである。
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講演会と懇親会という二部構成の集まり。 カナダ人ジャーナリストの、なんだか変な話。 メモをとってはいけないという制限付きである。
密談じゃあるまいし、そんな講演会があるか。 招へいした事務局を不思議に思う。
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米国では6000近いパテントが安全保障の名目でつぶされて、そのために環境技術は半世紀遅れたとか、
世界の人口を減らすため、洗剤や化粧品や食糧へ故意に生殖毒となる物質を混入させているとか、
資本を国内留保する政策をとった歴代の総理大臣はみな抹殺されたとか、
何の客観的なデータも明らかにされないまま、びっくりするような話が延々と続く。怪しいんである。 場所が違ったら、身を乗り出して耳を傾ける人もいるだろうけれど、 申し訳ないが、今ここはそうした人間の集いではないんです、と言いたくなる。
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世界のしくみが大きく変わろうとしていることも、 陰で得をして笑っている誰かがいることも、 現代人の心身はもう細胞レベルでどこかおかしいということも、 その結果、社会が継続できなくなるほどの重大な影響が生じていることも、 そんなこと、ジャーナリストじゃなくたって、わかっている。
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自分が喧伝して世の中を変えていかないと、というのは、 ジャーナリストのモチベーションの一つなのだろう。
けれども、伝えたい事実が大きければ大きいほど、それに対する自分の意思とセットでアウトプットされなければ、 ただ衝撃的事実によって人々にストレスを与えるだけなのである。
2007年04月19日(木) 2006年04月19日(水) 2004年04月19日(月) 駄考の日
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