浅間日記

2006年07月30日(日) 家族の森

夜に帰宅。
涼しい夜風に迎えられる。

今回は、親類縁者を訪ねる、なんとも楽しい旅。
この小さな家族に、遠くから添え木をしてもらったようで、
ありがたいなあと思いながら帰途についた。

Hが、山のことをほとんど考えずにいたのも、
めずらしいことなんである。
普通の家の普通の「お父さん」または「息子」みたいにしていた。

私は今日は、この人の意識を、山から家に引き戻す作業をしなくてよい、
これは思いのほか、極楽気分である。



核家族は、荒野に単独で立っている木みたいなものだから、
常に根を張って関係を強靭にしなければ、立ち行かない。

そしてときどき、家族関係のイニシアティブをとるものは、
そういうことに疲れてしまう。

だから、森のように血縁の集団で支えあって存在することは、
−私達にはおそらくあまり似合わないだろうけれど−
良いところもきっとあるのだろう。

なんにせよ、「小さい頃から自分を知っている目上の人」は、
自分が年を重ねるほど大切にして、その言葉に耳を傾けたほうがいい。

2004年07月30日(金) 


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