埼玉のSさんと千曲川へ。
千曲川は、新潟県へ入るとなぜか信濃川と名前が変わる。 川の長さは367kmで日本一、流域面積は11,900㎡で3番目。 つまり、社会や地理の教科書で定番になるような、横綱クラスの川なんである。
*
こういうヒューマンスケールを越えた地形の存在を じっくり我が身に取り込むことは、私にはとても楽しい。
山奥の野生から、人間の暮らしの酸い甘いに至るまですべて身中に孕みながら、 まるで涅槃像みたいに、山と海の間に身を横たえている。
あなたの目の前にある姿は、私の全容ではない、という余裕が感じられる。
* そうはいっても、アマゾン川やドナウ川とかミシシッピ川みたいに、 「大河」と呼べるようなものは、残念ながら日本にはない。 まあ、狭い島国だから仕方がないのだけれど、 そういう大河も、いつかじっくり見てみたいと思う。
2005年05月23日(月) 2004年05月23日(日)
|