浅間日記

2005年12月29日(木) 資本と消費の適正規模

大型店の郊外出店を禁止する都市計画法の改正。
国土交通省から15日発表された。

郊外で20ha以上の大規模開発を認めている規定の廃止と、
工場跡地への大型商業施設の出店を原則禁止が改正の柱である。
田舎の国道沿いによくある、ジャスコとかイトーヨーカドーのような大型店は、
もう作れませんよということだ。



いまさらか、というのが感想。
大店立地法のお陰で随分儲かっただろうし、ネット通販も普及してきたから、
そろそろ店じまいしてくれ、という意図か。

都心なら、どの街にも小さく元気に存在する商店街というのがあるけれど、
地方ではこれが、大型店という奴でほぼ完全に駆逐された。

それだけではない。
あの醜悪な大型店は、地方の生活文化をすっかり駄目にした感がある。
消費の形も、就労の形も、その土地にないひどいものを持ち込んだ。

もっとも、今では大型店と同等かそれ以上に、
コンビニエンスストアの存在が、やぼったい消費文化を地方に垂れ流している。



あの雪の日に訪れた飯田の街にはコンビニエンスストアが一軒もみあたらず、それで私はいくらか不便をしたのだけれど、
それよりも、大きな資本の看板がないこの街全体の雰囲気に、なんだか本当にほっとしたんである。

2004年12月29日(水) 感知


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